こういったスチール製の部品は殆どそうなのですが、下地にプライマーが塗っておらす、また溶接してそのまま色を塗っていたりするので、装着して数年で錆が発生し塗装が剥がれて来ます。と言うか今回の物は新品の時点でもう錆が出ている訳ですが・・・。
一度発生した錆はそのまま塗っても再発は免れませんので、いつものブラスト屋さんにお願いして強力な直圧ブラストで錆を根こそぎ取って貰いました。いつも安心丁寧で助かっております。
その後シンナーで洗い流すようにして脱脂処理をし、プライマーを塗布します。
今回使うプライマーは錆に強い浸透型エポキシプライマーで、鉄と鉄の隙間に筆で流し込むように入れ、さらにエアーブローをして奥まで行き渡るようにします。
さらにその後、スプレーでは塗り難い部分にも筆で塗っておきます。
ウォッシュプライマーを使う場合は余分をシンナーで拭き取りますが(ウォッシュプライマーは厚塗りが出来ません)、ビスフェノールA型のエポキシプライマーは厚塗りをしても問題が無いのでこのままでOKです。
その後吊るした状態で全体に同じエポキシプライマーを塗布します。
その後自然乾燥で30分程置いたら今度はウレタンサフェーサーを塗布します。それぞれ性質の違う2液性の塗料ですが、タイミング良く行えば半生の状態で塗料を塗り重ねる事が出来ます。足付け処理無しで塗膜同士を食いつかせる、所謂ウェット・オン・ウェットです。やり方を間違えなければ下手な足付け処理よりもガッチリ食い付きます。
この後60℃40分程の熱を掛けて硬化させ、後日全体を研磨して肌を落とせば本塗りとなります。他にも小物を一緒にサフェーサー入れていますので、そちらも後程紹介致しますね。