ロードスターヘッドカバー結晶塗装 本塗り

190ベンツとコスワースのヘッドカバーと一緒にご依頼を頂いておりますロードスターのヘッドカバーです。他の二つはブラスト処理をしていますが、こちらは比較的程度が良かったので下処理はアルカリ洗浄→リン酸処理のみとなります。

 全体にプライマーを塗布し、プラグホールにはつや消しの黒を塗り、再びマスキングをします。ホースパイプも腐食が酷い場合は同じようにしますが、今回は程度が良かったのでそちらはそのままマスキングをしています。

 そして本塗り完了です。

通常の塗装(2液ウレタン)の場合はコート間に乾燥時間(=フラッシュオフタイム)を設けますが、結晶塗装の場合は最初から最後まで一気に塗りあげます。

後程コスワースのヘッドカバーでもう少し詳しく紹介出来ると思います。

 その後100℃~120℃くらいの熱を掛けると表面に結晶目が現れます。ただし100℃程度では熱硬化型のメラミン樹脂塗料は硬化しませんので、この後さらにパネルヒーターで熱するか、もしくは恒温機(乾燥炉)に入れて140℃程の熱を掛けます。

本当は全部塗り終えてから一度に熱を入れれば効率的なのですが、結晶目は熱を入れるタイミングによっても変わるのでそうもいきません。詳しくは後程コスワースのヘッドカバーで紹介しますね。続きます。