コスワースヘッドカバー結晶塗装 本塗り

 こちらは元々黒い塗装が施されていた(恐らく)新品のコスワースヘッドカバーです。塗膜を剥がしたらしたから艶々なアルミ地が出て来たので一応軽くサンドブラストを掛けておき、さらにリン酸処理を行いました。

 全体にプライマーを塗り、ネジ穴部分だけ軽く黒を塗ってマスキングしています。ヘッドカバーはアルミ製なのですが、ネジ穴部分はスチール素材でリコイル?されていた為か錆が出ていて、見た目が嫌だったのでこうしています。ネジが入らないと言う程塗っていませんのでご安心下さいませ。

 こちらはパネルヒーターで熱を掛けているところで、奥にあるのが既に熱が入って結晶目が出たコスワースのヘッドカバーです。塗り終わった直後は手前のヘッドカバーのように艶々しています。塗装屋さんなら判ると思いますが、当店の結晶塗装は通常ではあり得ない程の厚さまで塗り込んでいて、ただこれくらいまで塗らないとはっきりとした結晶目が出ないのです。

ただやはりと言うかここまで乗せようとすると時々は垂れてしまい、結果最初からやり直しとなるケースもあります。

先ほどの画像のように、当店の結晶塗装は「一度に塗ってまとめて焼く」と言う作業では無く、一枚一枚結晶目を見ながら仕上げています。効率は良くありませんが、そうでないと毎回コンスタントにこういった結晶目は出せません。

さらに一緒にご依頼頂いている190ベンツのヘッドカバーも一緒に塗っていますので続けてそちらも紹介致します。車種は全然違うのに色は全部同じなのは珍しいですよね。