ロータスエキシージヘッドカバー 下塗り

先日サフェーサーの空研ぎまで完了していたロータスエキシージV6エンジンのヘッドカバーです。その後#600→#800の水研ぎまでを行っていました。

その後良く洗浄し、マスキングを貼り直してまずは下塗りを行います。

 下塗りと言っても作業自体は本塗りと変わりはありません。

 サフェ研ぎの際、下地のアルミが露出している個所もある為、全体にプライマーを塗布します。

プライマーは金属が露出した個所にスポット的にでも構わないのですが、今回は下塗りの為、仕上がった状態がで多少艶引けしても構いませんから、どうせならと言う事で全体に塗っています(どうしても肌は荒れる為、艶引けの原因にはなります)。

 そしてベースコートの黒を塗布します。色が着くと深いペーパー目などが目立つ為、この時点で中研ぎ修正を行っておきます。

 ベースコートの黒を塗り終えたらクリアーを塗って下塗り完了です。

 下塗りを行うメリットとしてはペーパー目の取りこぼしなどの防止で、またどうしても研ぎきれないサフェーサーの肌を均す役目もあります。デメリットとしてはシャープさが損なわれてしまう事ですが、今回はこういったヌメっとした形状の為、大きな影響は無いと思います。

 ちなみに一般的なメッキ超の塗装などは、これを硬化した後、そのまま足付け処理無しで塗る事によりメッキのような金属感を出しますが、それだと色々懸念される事がある為、今回は再度全体に足付け処理を行い、再度ベースコートの黒を塗装、その上に高輝度メタリック(STANDOX SPFシルバー)をコートし、最後にクリアーを塗るという仕様となります。

比較的塗り易くなった高輝度メタリックのSPFシルバーだとしても、ちょっとしたペーパー目(#1500程)や、タッククロスで拭いた跡でも影響されてしまう為、サフェ研ぎのまま本塗りと言うのはかなりリスクが高いのですが、今回の下塗りにより、本来だったらアウトなペーパー目(#800よりも荒いペーパー目)が埋まってくれた為、この後に行う本塗りでは一気に危険度は減ったと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!