ロジクール ワイヤレスマウス塗装 完成

 大変お待たせしました!先日本塗りを終えていたロジクール社のワイヤレスマウス、LogicoolG Pro wirelessの塗装、本日完成となります。

尚、組み付け作業はこちらの社外記のページで紹介していますので宜しければご参照下さいませ。

最初の状態も紹介しますね。

元々は艶消しの黒に塗装されていたのですが、オーナー様に参考画像をご用意頂き、そちらと同じような仕様にと作業を承りました。

 ちなみに蛍光灯で見ると余り色がハッキリとしないので、今回はストロボを使った撮影を多くしています。ただ色の比較としては判り易いと思いますので、それぞれ違う環境で撮影した画像を掲載しています。

 サイドボタンはマグネットで簡単に着脱式となっていて、今回は予備の4個も含め、全部で8個を塗装しました。

 こちらは自然光で撮影した画像です。

 「G」の部分と、その上のインジケーターランプ×3箇所は、マスキングで透明なままにしているので、ちゃんと光ります。

 こちらはストロボを使った撮影ですが、この状態だと色がパッとしません。

 先ほどと全く同じカメラの設定で、背景だけを変えてみました。なぜここまで色味が変わって見えるのか不思議です。

(そう言えば知り合いの塗装屋さんから、ブラックライトを当てると良いと聞いていたのをすっかり忘れていました・・・)。

 各画像はサイズの縮小以外は編集加工をしておらず、撮ったそのままとなります。

当初はここまで大変な作業になるとは思っていなかったのですが、この系の色相は通常の顔料(STANDOXなどの自補修用塗料) では全然近くもならなかったので、その結果蛍光顔料を使う事となり、またマスキングの段差も気になってしまったので、それの処理に思った以上に手間と時間が掛かってしまいました。

既に同じようなお問い合わせが何件ありますが、そもそも結構な費用になっていますので、御依頼に至るケースは稀だと思います(是非どこか別の塗装屋さんがチャレンジして頂く事を期待しています)。

 隠蔽性の弱い色なのでどうしても膜厚は付きやすく、その結果マスキング際はどうしてもガタガタになって醜くなりがちですが、サイズを変えた(小さくした)マスキングシートに張り替えて塗ったり、また一旦普通のクリアー(艶あり)で仕上げてから平滑に削って改めて艶消しクリアーで仕上げるなどにより、近くに寄ってよく見ても、これを手作業で塗ったとは判らないような仕上りに出来ているかと思います。

 直径が1ミリのインジケーターランプもピッタリ元の通りにクリアー抜きに出来ているかと思います。カッティングプロッターでここまで小さい円は綺麗に切れないので(楕円になってしまいます)、今回はハイキューパーツさんのカット済みマスキングシートを使いました。今度同じことをするならPP(ポリプロピレン製)の物を探してみたいと思います(ってそんな需要殆ど無いですか・・・)。

 参考までに左が艶ありクリアー仕上げ、右が艶消しクリアー仕上げとなっていて、色自体(ベースコート)はどちらも同じ物ですが、艶が違うと色(色相・彩度・明度)が違って見えるのが判るかと思います。艶消しクリアー塗装仕上げは本当に奥が深いです(恐らくですが、クリアー中にシリカ粒子が入っているせいで濁りや光の屈折&反射が変わって違うように見えてしまうのだと思われます)。

まるでカタログのようですが、こちらも加工編集無しで、サイズの縮小のみです。

塗膜の強度については、自動車ボディのそれと同じ物と考えて頂いて大丈夫です。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!