SHURE QLXD24 Wireless Microphone

 SHUREのワイヤレスマイク、QLX-Dの送受信セットです。販売店から直送されて来ました。

 塗装するのはこちらのマイク本体のみとなります。

色はゴールドで、以前施工したマイクの色味よりも赤味を減らして「純金っぽく」といった内容でご指定を頂きました。

色の確認の為、配合率を変えた色見本を作成します。

 下色のメタリックの粒子を細かくする事で金属っぽい質感にし、その上に重ねるオレンジ+イエローのキャンディーカラーを調整しました。

色見本の作成についてはこちらのページで紹介をしておりますので宜しければご参照くださいませ。

内部の分解はしない為、液晶パネルはマスキングでの対応となります。

またキャンディーカラーの為、各パーツをバラバラにして塗ると色が変わってしまう為、内側をマスキングした上で仮組みをし、本塗りを行います。

 下色に粒子の細かい金属感のあるシルバー(STANDOX SPFシルバー)を塗り、その上に透過性のオレンジ+イエローを重ねました。

 その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、磨き処理を行って完成となります。

画像はストロボを使った撮影となります。

 各画像はサイズの縮小以外は未加工・未編集となります(撮影した画像に対して色の調整などは行っておりません)。

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」となります。高美観、耐擦り傷性、耐UV性、耐薬品性などに優れたクリアーで、直接塗膜に触れるマイクにはお勧めとなります(オプションにて変更可能で、艶ありのみの対応となります)。

 こちらは自然光で撮影した画像です。

 単にメタリックの粒子を細かくするだけだと(例えばDUPONTだとAM10、STANDOXだとMIX595)透かしの黒さが無くてコントラストが弱くなってしまいますが、今回使ったSPFシルバーのような高輝度メタリックであればメタリックの粒子を細かくしつつ金属のような輝きを表現出来ます。

 製品は既に完成・発送済みで、オーナー様にも喜んでいただけました。

 組んだ状態で塗装する場合は、ネジを一回転緩めた状態で行います(例えば半回転だと厳密には色が合わなくなります)。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!