SHURE SM58マイク 本塗り

 先日お預かりしておりましたSHURE SM58ボーカルマイクです。こちらも少し早いのですが、タイミングが良かったので業者様からのご依頼案件と一緒に本塗りを行いました。

マイク本体は#800相当の空研ぎで、グリルボールはナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状の研磨洗浄剤)を使って足付け処理を行っています。

色はキャンディーマゼンタで承っていますので、まず下地に粗目のメタリックを塗り、その上に透過性のマゼンタを重ねていきます。画像は1コート目を塗り終わったところです(業者様からのご依頼は撮影しないので、うっかりこちらも撮影する前に塗ってしまいました)。

 透過性のマゼンタを4コート程塗ってベースコートが完了です。

 マゼンタは塗り重ねるとみるみる濃くなってしまうので、本塗り時には見本となる塗装済みのマイク(樹脂製)を用意して色を確認しながら塗っています。

 そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーとなります。

キャンディー塗装はトップコートのクリアーに直接色を入れて塗ればとても楽なのですが(2コートで終わります)、そうすると部品毎に色が合わなくなってしまうので、当店では殆どの場合で3コートの仕様で塗っています。

ただこれをマイク一本で行うと採算が合いませんから、

他のご依頼も並行して作業をするようにしています。この時は業者様からのご依頼で他に3本のマイクを塗りました。

こちらはキャンディーのゴールドで、以前施工した「純金のような金」という事でその時作成した色見本を見ながら塗装を行っています(画像の見本には「金メッキ風」と記載ありますが「純金風」の間違いです)。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!