先日「艶あり黒」の下塗りを行っておいたボディが銅製のエフェクトマイクです。
これに今度は「艶消し黒」でファイアーパターンの塗装を行う為、各部品を仮合わせします。
マスキングシートは予め円周に合わせてデータを作成しておきました。細い本体と、太いカバーに合わせてサイズ(横比率)を変えています。
この時点では足付け処理は行わず、塗装面にそのままマスキングシートを貼ります。柄がズレないようアプリケーションシート(透明な弱粘着シート)を貼り、石鹸水を使って貼り付けます。
それに合わせ、横幅が大きくなったカバーの方(画面下マイク側)にマスキングシートを貼ります。
マスキングシートの継ぎ目は若干隙間があるので、それに合わせて下側のマスキングシートも修正して作成しました。
マスキングシートの位置が決まったら蓋を取り外し、合わせ面や断面などをマスキングします。
足付け処理を行います。ブツが着いていた部分は#1500で研磨し、全体を#1300相当(アシレックスオレンジ)で空研ぎします。
ただしこれだけではマスキング際の足付け処理が甘いので、
さらにナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状の研磨剤)を使ってフチまでしっかり足付け処理を行います。
水で洗い流すとフチまでしっかり親水になっているのが判ると思います。
方向に気を付けて脱脂清掃を行います(逆目にするとウェスの毛が断面の粘着部に着いてしまう為)。
ベースコート(ベースクリアー)は塗らず、直接トップコート(2液ウレタン艶消しクリアー)を塗る為、ハジキが出ないようしっかり脱脂清掃を行います。
そして艶消しクリアーを塗り、直ぐにマスキングシートを剥がします。
その後時間が経つと艶が消えていき、本塗り完了です。お待たせしました!
事前に行ったテストでは、ぶつ切りにした艶消しクリアーの段差が激しかったので、
今回はそうならないよう希釈率を少し上げて、スプレーガンも口径1.0mmから0.5mmに変更しました。また二回目のクリアー塗装後直ぐにマスキングシートを剥がしています。
どうしてもブツ切りの段差は残りますが、事前に行ったテストに比べると断然良くなったと思います。
尚こちらはマイク側で、反対側のコネクター側にはファイアーパターンが届かないので艶あり黒のままとなります(ですので今回は塗っていません)。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。組付け作業もあるのでまだもう少し時間が掛かるかと思いますが、どうぞもう少々お待ちくださいませ!