先日お預かりしておりましたTOYOTA TE47のルーフサイドモールです。
裏側は袋状でマスキングテープが貼り難い形状になっている為、厚紙等をカットして端からスライドさせて挿し込んで行くような方法としています。
表側は金属板のみの割れですが、裏側は樹脂表面まで亀裂が入っているので、
樹脂部分にプラスチックプライマーを塗り、構造用エポキシ接着剤を塗布します。
本当は裏側にも補強を入れたいのですが、ヘリの内側に接着剤を塗ると車体に嵌めた時にそこだけ浮いてしまう(高くなってしまう)為、ここまでに留めておきます。
塗装では表側から裏に周り込んだところまで塗りたいので、アルミ板の端を曲げてヘリに挿し込んで固定出来るようにしています。
モールの表面(被塗面)は#180~#240で研摩して足付け処理してあります。
表面の細かいヒビ割れは通常の塗装だけでは抑えられないと考えエポキシ系のプライマー(ビスフェノールA型)を使用していますが、ただ柔軟性も併せ持たないとならない為、シンナーで希釈して膜厚を着けないよう極薄く2コートのみとしています。
こちらは柔軟剤を入れたフルフレキシブル仕様なので、しっかりとウェットで4コート程を塗っています。
最近は余り見ないかと思いますが、このタイプのモールは曲げながらボディに嵌め込んで取り付けるので普通の塗装だと割れてしまいますから、上塗り時にもソフトナー(柔軟剤)を入れて柔軟性のある塗膜にするようにします。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!