トヨタTE47ルーフサイドモール修理

先日お預かりしておりましたTOYOTA TE47のルーフサイドモールです。

裏側は袋状でマスキングテープが貼り難い形状になっている為、厚紙等をカットして端からスライドさせて挿し込んで行くような方法としています。

そして割れた部分です。

表側は金属板のみの割れですが、裏側は樹脂表面まで亀裂が入っているので、

金属部分まで削り落し、周りを#120で足付け処理して、

そこに小さくカットしたガラス繊維を当てて、

樹脂部分にプラスチックプライマーを塗り、構造用エポキシ接着剤を塗布します。

この後60℃40分程の熱を掛けて硬化させます。

接着剤が硬化したら研磨して表面を均します。

本当は裏側にも補強を入れたいのですが、ヘリの内側に接着剤を塗ると車体に嵌めた時にそこだけ浮いてしまう(高くなってしまう)為、ここまでに留めておきます。

塗装では表側から裏に周り込んだところまで塗りたいので、アルミ板の端を曲げてヘリに挿し込んで固定出来るようにしています。

モールの表面(被塗面)は#180~#240で研摩して足付け処理してあります。

よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗布します。

まずはエポキシプライマーを塗布します。

表面の細かいヒビ割れは通常の塗装だけでは抑えられないと考えエポキシ系のプライマー(ビスフェノールA型)を使用していますが、ただ柔軟性も併せ持たないとならない為、シンナーで希釈して膜厚を着けないよう極薄く2コートのみとしています。

この後は30分程自然乾燥させ、

続けて通常のサーフェサー(2液ウレタン)を塗布します。

こちらは柔軟剤を入れたフルフレキシブル仕様なので、しっかりとウェットで4コート程を塗っています。

最近は余り見ないかと思いますが、このタイプのモールは曲げながらボディに嵌め込んで取り付けるので普通の塗装だと割れてしまいますから、上塗り時にもソフトナー(柔軟剤)を入れて柔軟性のある塗膜にするようにします。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!