フリードフロントグリルメッキモール 本塗り

先日プライマー~サーフェサーを塗っておいたホンダフリードの純正フロントグリルメッキモールです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

素地は装飾クロムメッキなのでライン自体に歪等はありませんが、プライマーやサーフェサーを塗った際に出来る肌の凸凹がある為、それを研磨して平滑にします。注意する点は素地のメッキを露出させない事で、フチの段になっている箇所はコシの強い耐水ペーパーでは無く、布状研磨副資材を使って研磨します。

よく清掃し、芯棒を固定して台にセットしたら最終脱脂を行って本塗り開始です。

本塗り前のエアーブローはかなりの勢いで行う為(基本的に全開)、それによって飛んでいったり外れたりしないようかなりしっかり固定しています。

まずはベースコートを塗布します。色は前回ご依頼頂いたリヤメッキガーニッシュと同様、ホンダ純正色「クリスタルブラックパール」(カラーコード:NH731P )となります。

クリアーをいくら艶々に塗っても、ベースコートを塗り終わったこの時点で肌が荒れていると完全硬化後に艶引けが起きてしまう為、とにかくこの時点で平滑な肌になるようしっかりウェットに塗り込みます。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーで御指定を頂いておりましたが、今回はさらに上位の同社STANDOX VOCエクストラクリアーを採用してみました。昨年末に自分のバイクのカウルを塗るのに使っていて問題ありませんでしたので、徐々にこちらに移行していこうと思っています。

クリスタルクリアーは以前一度廃盤になるという話があって、ただ非常に評判が良かった為かその後も製造が続けられ、ただいつ無くなってもおかしくない所があるので、今のうちに新しいシステムに慣れておこうという算段です。

クリスタルクリアーに比べるとエクストラクリアーの方がコストは高くなりますが、当面は据え置きで対応する予定です。

ただエクストラクリアーは粘度が高いので細かい物には塗り難く、なので現時点ではご指定はお受付せず、その時の状況によってこちらで勝手に変更させて頂こうと思います。飛行機でエコノミークラスを予約して、乗った時のタイミングで無料でビジネスクラスにアップグレードされるような感じで、品質的にはクリスタルクリアーより上ですのでその点はどうぞご安心くださいませ。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!