アルファロメオ シフトノブプレート 本塗り

先日グレーメタリックのベタ塗りとして下塗りを行っておいたアルファロメオのシフトノブプレートです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

模型等の塗装であればこのまま溶解力の弱い塗料=所謂エナメルと呼ばれる物を溝に流し込んで拭き取ったら完成ですが、実用品に対してそういった事をすると経年で塗装が剥がれてしまうので、まともな塗装屋さん(その場だけでは無く数年~数十年先を見越す塗装)ならまずやらない方法となります。

あと本件とは全然関係無いのですが、つい先日買ったばかりのマウスなのですが、

 使い始めて4か月程で塗装が剥がれてきています。

指が当たっている箇所以外でも爪で擦るとレッドキャンディーの層が簡単に削れて下地のシルバーが出てきますから、原因は足付け不良か、塗膜間で結合性の低下(層間剥離)と思われます。

と言う事で、まずは砥石を使ってクリアー層を平滑に均し、

ナイロンブラシとウォッシュコンパウンド(液状研磨剤)を使って足付け処理を行います。

溝の奥までしっかり艶が消えているのが判るかと思います。

よく脱脂清掃をし、エアーブローで埃を飛ばしたら本塗り開始です。

余計な箇所に色を飛ばさないよう周りにマスキングテープを貼り、

文字の部分にベースコートの黒を塗布し、マスキングを剥がします。

その後余分をシンナーで拭きとり、#1300相当の布状研磨副資材(アシレックオレンジ)で残った黒を削り落とします。

タッククロス(粘着剤が塗布された不織布)を使って埃を取り除き、

トップコート=半艶クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

半艶クリアーは、一緒に御依頼頂いているワイパーアームに塗った物と同様、半艶クリアー「K9140」と艶消しクリアー「K9150」を1:1にした仕様です。

その後時間の経過と共に艶が消えていき、丁度良い半艶具合になりました。

 

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!