BBS Wheel Center Caps

昨年お預かりしておりましたBBS純正ホイールキャップです。

既に完成して納品も済んでおりまして、施工事例のページとして纏めておくようにしました。

ホイールキャップはアクリル樹脂製なので、通常のテールランプ塗装と同じように#800→#1300で足付け研磨します。尚、ゲート箇所にバリがあったのでそこは#180→#240→#320→#400→#500で均しておきます。

手で持って塗れるよう、芯棒に固定します。

よく脱脂清掃し、

プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

今回は「光が当たったときにBBSが見えるくらい」「さりげなくBBSなんだ〜ぐらいであまり主張が強過ぎないという風」といった濃さでご指定頂いておりますので、含有量を少なくしたスモークを少しずつ塗り重ねていきます。上の画像で1コート塗った状態です。

2コート、

 3コート、

4コート、

5コートと塗り重ねていきます。

光の当たり具合で大分見え方が変わりますが、

ホイールキャップは車体に装着されると位置的に目線よりも低くなるので、手で持った時に多少薄く感じるくらいに留めておきます。

そして最後にクリアーを塗ってまずは下塗り完了です。

今回は【標準コース プラス】で御依頼頂いておりまして、ただ仕上がりが「半艶仕上げ」となり磨き処理は出来ないので、まずはここで一旦艶あり仕上げで終わらせ、後日「半艶クリアー」のみと2回に別けて塗る事にしました。

2回に別けて塗るのは主にゴミの付着を防止する為で、半艶(艶消し)でこの時点でゴミが着くとそこで終了=塗り直し確定ですが、これをそれぞれ別ける事でリスクを減らします。

その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、後日二回目の塗装を行ないます。

最初の時と同様、足付け処理を行います。

よく脱脂清掃します。

現状プラスチック=アクリル樹脂(PMMA)が露出している箇所は無いので、この時点でプラスチックプライマーを塗る必要はありません。

半艶具合については特に調整は行わず、半艶クリアー(K9140)をそのまま使います(勿論ハードナー・シンナーは規定量入れます)。

通常の艶ありクリアー同様、ウェットに2コート行います。

例えばクリアーを塗った1コート目にゴミが付着しても、今回のようにクリアー塗装だけであれば、専用の工具(スピナール)やピンセット等を使っても下地を削る心配がありませんから、フォロー出来る場合があり安心です(勿論ゴミを付けないよう配慮するのが一番で、今回もそれは出来ています)。

塗り終わったばかりの状態だと艶々ですが、

この後一晩自然乾燥させ、

後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させると、

この様な感じの半艶仕上げとなります。

最初の状態も紹介します。

元々はこのようにゴールドが派手な感じでしたが、

スモーク塗装でそれを目立たなくしつつ光が当たった時には見えるようにし、

シットリと落ち着いた感じの艶具合になったと思います。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

光を反射させた位置(逆光)で見るとBBSの文字が光って見えますが、

順光(背からの光)で見るとかなり目立たなくなているのが判るかと思います。

オーナー様からは「想像していた以上のクォリティーで驚きました!主張しすぎないけどBBSロゴが見えない訳でもない…最高ですね」とのお言葉も頂戴しました。

この度のご依頼、誠に有難う御座いました!