NIKEスニーカー塗装 完成

ワークショップ用の素材として、白い無垢のナイキスニーカーを購入しました。比較的安い物で、確か四千円くらいだったと思います。

前回塗装したアディダスのスニーカーは塗る部分(ロゴ)が艶々の素材でしたが、

今回はベースと同じくシボ模様の艶消し状態なので、前回程の艶々には仕上がらない事が予想されます。まあ普通はこうですから問題無いですかね。

まずはマスキングを行います。作業前脱脂も済ませています。

部分的な塗装ではつい塗る部分の周りを最初に貼りがちですが、色々な事を想定するとそこは最後にするのが吉=セオリーとなります。この辺は自動車補修塗装と変わりないですね。

自動車補修塗装ではマスキング作業にカッターを使う事は殆ど無いですが(まさかこれから直す被塗物に万が一でも傷を付けたりしてはいけないという理由で)、ワークショップではそんな細かい事は気にしないで大丈夫です。やりたい方法で色々試して頂ければと思っています(勿論判らない事は聞いて頂ければアドバイス差し上げます)。

ただスニーカーのロゴ部分はフチが浮くので、その隙間にマスキングテープを入れられますから、時間さえ掛けられれば難しい作業では無いと思います。なのでワークショップではこのマスキング作業に2時間を想定しています(手伝ってくれる塗装屋さんも多く居るので、早く終わった方は先に塗って行くという事も可能そうです)。

と言う訳でマスキングが完了です。この後アシレックスオレンジ(布状研磨副資材#1300)で足付け処理も行っておきます。

よく脱脂清掃し、プラスチックプライマーを塗ったら本塗り開始です。

ちなみに本当はこの日にこちらのIWATAトリガータイプのエアーブラシが到着する予定だったのですが、いつもは来ない福山通運さんで土曜日だったからかスルーされてしまい(多分休みで不在だと思われ)、

仕方ないので少し前に二千円ちょっとで購入していたこちらの安価な物を使う事にしました。

結果としてはそのエアーブラシでも問題は無く、

良い感じにグラデーションも表現出来ました。

こちらはイエロー(MIN575)の上に蛍光オレンジを重ねてグラデーションさせています。ちなみに周りにある黒いシミは・・・、

当初はキャンディーカラーを想定していて、だったらレース塗装でも!と思って準備していたのですが、ワークショップにはまだ早い(と言うか時間的にかなり難しい!)と思い諦めました。次は是非チャレンジしてみたいと思います。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。ワークショップでのクリアー塗装は私が行う予定ですが、御希望であればこちらもご自身で可能です。

クリアーはSATAのエアーブラシ(口径0.5mm)で、軟化剤を25%程入れています。自動車ボディ(鋼板)でこれをやるといつまで経っても爪の痕が入る程柔らかくなってしまうのでNGですが、そもそも柔らかい素材なら気にする必要も無いかと思い、今回は規定値より多めに入れて試してみています。当然ですが柔らかい方が割れ難いので。

強制乾燥は後日でも構わなかったのですが、今回はワーク当日を想定し、持って帰れるレベルなのかどうか(ベトベトになっていないか)を確認する為、塗装後すぐに恒温機に入れて熱を掛けました。ただ今回はこれを想定し、前日に塗った物も一緒に熱入れを行って効率化を図っています。

通常であればマスキングも塗った後に剥がしておきますが、今回はこの状態のまま熱を入れておいています。

ただこの状態だと余り良い色味とは言えず、配色に失敗したか・・・とかなり凹んでいたのですが、

マスキングを剥がして素地の白が見えると、中々良い感じに思えて安堵しました。

ワークショップでは2色まで利用出来る事を想定し、今回グラデーションを試してみました。

軟化剤を規定量以上に入れたクリアーは問題無く、これならワークショップも問題無いかと思います。ようやく安心しました!

各色は、通常のSTANDOX原色を基に作った色を下に敷き、その上にキャンディーカラーや蛍光色を重ねた乗算でのグラデーションとしています。

これのみ色を重ねないでグラデーションさせた例ですね。ブガッティのティファニーグリーンに似たライムグリン―と、蛍光ピンクの2色となります。

イエローの上に重ねた蛍光オレンジは透明度が高いので、一色だけのグラデーションでも粒子感が目立たずに出来ていると思います。

今回サンプルを作ったスニーカーのワンポイント塗装のワークショップ概要はこちらで紹介していて、募集してから数十分で埋まってしまったのでこちらの社外記ではご案内出来ませんでした。

今後は毎月1回はワークショップを開こうと思っていて、ただ中にはエアーブラシは不安と思っている方もいらっしゃると思いますから、以前行ったスプラッシュ塗装と交互にやっていければと思っています。後は本気で塗装を学びたいというガチの方向けの講習とかもやりたいですかね。

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