以前紹介した貸し切りワークショップはその後も何回か継続していまして、先日ついに修了となりました!
ワークショップで塗っていたのはイラストが描かれた履物の土台部分で、こちらは海外で展示・販売するアート作品との事です。透明レジンの各層にイラストが描かれ、そのままでも十分良い作品だと思うのですが、以前ご参加頂いたサーモス塗装ワークショップで塗った際の塗膜の美しさに感動し、是非自分の作品に自らの手でやってみたい!という事でマンツーマンのワークショップを開催する事にしました。
先ほどの状態からダブルアクションサンダー#120で研磨して段差を平滑にし、その後#180→#240→#320→#400と番手を上げ、最後に#600→#800→#1500の水研ぎでペーパー傷を均します。尚仕事では無いので全部ご自身の手でやって頂いています(その後筋肉痛等でかなり大変だったみたいです)。
クリアーを塗って頂きました!🥰 pic.twitter.com/tn0WmcfhMC
— PRO_Fit/高畑 (@Takahata_P) June 24, 2023
ガン距離がかなり離れていますが、やはりというか慣れていないと「塗り重ね」「運行スピード」を一定にするのは難しいようで、なのでその辺を確実に出来るよう必要以上に距離を取ってゆっくり塗って貰えるようにしています。多すぎるオーバースプレーもその為ですね。
塗装後は30℃程で30分程初期乾燥を行い、その後60℃1時間の熱をかけて塗膜を硬化させます。
塗って直ぐに熱を入れたくはないのですが、その日に持って帰って頂くので多少無理はしている感じですかね。
各イラストは層を変えて描かれているので立体的に感じられます。
その他違う形の物も塗っていて、たしか全部で4回になったと思います。
フチの木の部分には違う色で塗るのでそこにはクリアーが付かないようにしています。
動画も撮影してそちらはTwitterでアップしています。
クリアーを塗っています🥰 pic.twitter.com/BczhB5GCKx
— PRO_Fit/高畑 (@Takahata_P) June 3, 2023
この時の方がガン距離は近く、自然に塗れていた感じです。
その後花緒を着けた画像がありました。
いつも非常に個性的な下駄をお持ち頂くお客様。こちらでご用意させて頂いた台にご自分で加工してお持ち頂くのですが、毎度毎度驚かされます。
花緒はその場で考える!ということですが、いつもぴったりのお見立て。さすがのセンスだと思います。
「今日の一足」よりhttps://t.co/F7pLkCrdLz pic.twitter.com/eoSOc0oNq8
— 丸屋履物店 (@shinagawamaruya) July 19, 2023
やはりと言うか素材単体で見るよりも、それぞれが組み合わさって出来て良く様が良いですね。
そして最後のワークショップです。
今夜も朝までコース。鬼のように研磨…無数の小さい気泡がぜんっぜん消えなくて泣きたい😇 pic.twitter.com/myCA6vKrnO
— ビールの妖精🍺🧚♂️🍺 (@inohaco) July 27, 2023
尚、これらの作品を作られている方は上記の「ビールの妖精」さんで、ツイッター(X)よりもインスタで多くの作品を紹介しているので、そちらを見る方がお勧めですかね。
こちらが最後のワークショップで塗る作品です。透明レジンで造られた物で、予め透明なブルーと、その上にクリアーがコートされています。事前のテストでチヂレ等問題が起きない事を確認しておきました。
このように雲の上にキャラクターが乗るような構造になっているとの事で、当店で行うワークショップではこの雲にスタンドックスのクリアーを塗る作業となります。
全体を塗るには固定する部分が必用で、下側に穴を開けてネジを挿せるようにしています。ちょうど知り合いの原型師さん(くまさん)が遊びに来ていたので手伝って貰いました(笑)。
今日も15時で仕事を終了し、貸し切りワークショップを行っていました!
これで無事卒業ですかね🥰 pic.twitter.com/xLa1sp7W6o— PRO_Fit/高畑 (@Takahata_P) July 29, 2023
そして後日、最後のワークショップ無事修了です!
貸し切りのワークショップは1時間あたり¥5,000とかなり割高になりますが、今回のように予め着色まで終えておきあとはクリアーを塗るだけ!という事でなんとかなった、という感じですかね。
確かにラッカーや10:1のアクリルクリアーではこういった質感の艶は出せないので、そういった点では今後も需要はあるかもです。8時間で4万円なら仕事としても成り立ちますし。
こちらは最初のテストで塗った時の画像です。いつものように編集加工はせず、サイズの縮小のみ行っています。
表面にあった無数の巣穴を埋める為にかなり強引にクリアーを塗り重ねていて、垂れたクリアーが一番下に溜って固まった状態ですが、こうやって見る分には一番仕上がりが良い物だと思います。
プロトタイプだけ筆塗りにしてる
久しぶりに宝尽くし柄描いてるけど、やっぱり大変 pic.twitter.com/s0QJL3yqus— ビールの妖精🍺🧚♂️🍺 (@inohaco) July 17, 2023
そちらの人形も華やかに彩色されるようです。艶々な塗装とマットな質感の組み合わせが凄く良さそうです。
貸し切りワークショップはこれでひと段落したので、次はいつものように多人数で行う催しをしようと思います。折角都内に工場を構えてやっているので、人が集まり易い今の内にもっとワークショップをやらないとなんですよね!