BMW カーボン製パニアケース蓋 下準備

bmw33 こちらも大変お待たせしました!BMW R1200RTに装着予定の社外品薄型カーボン製パニアケース蓋も作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

まずは裏側のマスキングですね。飛び出た金属製のフック部分も傷が付かないようガムテープで補強しておきます。

bmw34 ちなみに今回の作業では色々と試す予定で、予め熱を掛けてブリスターなどが出ないかを確認しておきます。出来の悪い(失礼を申し訳御座いません・・・)ファイバー製品の場合、樹脂の浸透が悪く内部に空洞が出来ていて、熱を掛けるとそこが膨らんで大変な事になるケースがあるのです。板金塗装屋さんなら判りますよね。私も何度も煮え湯を飲まされて来ました。

と言う事でガッツリ100℃で30分程熱を掛けておきます。

bmw35 幸いにしてブリスターは出なかったのですが、何だか余計にボコボコが酷くなったような気が・・・(苦)。

ちなみにブリスターが出た場合はマイナスドライバーなどで抉って表面の層を剥がしパテを充填します。少々強引な感じがしますが、本塗りが終わった時にブリスターなんて出たらもう立ち直れませんので、予め大きめのストレスを掛けて問題は出し尽くしておく方が結果的に楽です。

bmw36と言う訳で全体を#120のダブルアクションサンダーで研いでみました。削れていない部分が凹んでいる箇所で、比較的湾曲したパネルでこれはちょっと信じられない光景ですよね。

bmw37 しかもダブルアクションサンダーの振動で蝶番部分のプレートが剥がれました・・・(酷)。

外れたプレートの裏を見るとちゃんと接着剤で付いているみたいですが、試しに他のもヘラを差し込んでみたら簡単に取れてしまいました。ただこれがあると作業の邪魔だと思っていたのでこれはむしろ歓迎です。

bmw38 凹んでいる部分には本来ペーパーの面は当たらないのですが、これからパテを塗るので足付け処理の為にそこも削っておきます。

bmw39 最初に使うパテは先日社外記でも紹介したZ-1パテです。非常に軽くて密着性は良好、そして凄く高いパテです(笑)。この量で国産のポリパテが1缶買えるかも知れません。

bmw40まずは凹みの激しい部分にパテを塗ります。

本来であればここで60℃以上の熱を掛けるのですが、最初の段階で熱を掛けた時に変な動きが見られたので、とりあえずこの時点では熱を掛けないようにしてある程度固まってからしっかり熱を掛けるようにします。イメージとしては板金して絞りが足りない(延びてしまった)高張力鋼板みたいな状態でしょうか。とにかく極力自然な状態で形が定まるようにしておきます。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!