ブレンボブレーキキャリパー塗装 完成

大変お待たせしました!ポルシェカイエン用ブレンボブレーキキャリパーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々シルバーに塗られていた物を購入されたとの事ですが、どうやらその塗装は傷らだけの塗膜の上にそのまま塗り重ねられていたようでした。

元の塗膜は全て剥がし、今回はポルシェ純正色の「スピードイエロー」(カラーコード:12G)で塗り直しました。

 「PORSCHE」のロゴは横幅110mmの黒を塗装で入れています。

キャリパーを固定しているシャフトも錆が酷かったので、こちらはプライマーを塗った上に艶消しの黒(スタンドックスベースコート)を薄膜で塗装しています。

また今回はオーバーホールもご検討されていまして、ただブレーキ屋さんに分解して確認して頂いた所、部品はそのままで問題無いとの事で点検のみで済みました。ブレンボであれば部品の取り寄せ&交換も可能との事ですので詳しくはお問合せ下さいませ(ただブレンボ部品はかなり高いので、塗装費と合わせると新品キャリパーが買えてしまう…と言う事になり兼ねませんのでご注意下さいませ)。

鋳造性のキャリパーは素地がザラザラとした梨地なので、そのままで塗ると若干艶が引けた状態になりますが、今回のキャリパーはロゴ面がフライスで削られているのでそのままでも艶のある仕上がりとなっています。

ご希望によりサフェーサーを使った下地処理で全体を艶々にする事も可能ですが、車体に装着されれば全体が見える事は殆どありませんので、特にご要望が無ければ下地の塗装はプライマーのみでコストを抑えています(サンドブラストは必須だと思います)。

もしくは二度塗りで艶を出すと言う方法も出来ますが、キャリパー塗装でそれをやると耐久性が落ちますので私的にはお勧めはしておりません。マニュアルでも「塗装後、24時間以内であれば足付け処理不要で塗り重ねが可能」と言う方法はありますが、数年後の事を考えると余り宜しく無いと思います。特にブレーキキャリパーの場合はその用途として考えるとデメリットの方が大きいと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!