ポルシェ964ブレンボキャリパー塗装承ってます

先日到着しておりましたポルシェ964用のブレンボキャリパー一式です。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

 状態としては全体に傷があって、やはりと言うか表面のクリアーはいつものように剥がれています。

ご依頼内容としては、

・全体をサンドブラスト処理(旧塗膜の剥離)

・プライマー塗装

・ベースカラーは黒(艶あり仕上げ)

・ロゴは「PORSCHE」を白で、ただ字体は既存の古い物では無く今のデザインで

となります。

念の為、ロゴのデザインの参考になる画像を紹介しますね。

ロゴのフォントはこちらで、サイズは既存の通りフロント75ミリ、リヤを54ミリにて対応致します。

ちなみにこちらのオーナー様は今まで4~6回くらい当店をご利用頂いておりまして、以前一度キャリパーの塗装もご依頼頂いておりますのでそちらを紹介させて頂きますね。

こちらは7年くらい前にご依頼頂いたランサー用のキャリパーで、装着後はサーキットで激しい走り方もされているとの事ですが、その後塗装の剥がれや褪色など全く無く、とても綺麗な状態との報告も頂きました。ちょっと記憶が曖昧なのですが、「塗るならタカハタさんのところしか」と言って頂けて誠に有り難い限りです(勘違いだったらすいません…)。

ちなみにこちらは先ほどのランサー用のキャリパーなのですが、塗装前はいつものようにブレーキ屋さんでの外部委託にてサンドブラストや洗浄、マスキングまでの作業をお願いしています。

こういった物は色を塗ってしまえば下地の状態は見え無くなる為、一概に「下地処理」と言っても手抜きで済まされてしまう事もあると思いますが、せめて塗装の事に知識の無い一般の方でも判り易いようにと工程を画像で紹介しています。

塗装は各工程が複雑で、且つ使う材料や工具などは作業者によって全然違う為、それについては何が正解と言うのは難しいのですが、せめて掲載する画像などがご依頼頂く時の参考になればと思っています。アンドレアスグルスキー氏の写真じゃないですが、「細部まで見たい」と言う欲望は多分誰でもある筈ですからね(じゃあもっと画像サイズを大きくすれば…と言う事で、今日から少し大きくしました。笑)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きます。改めましてこの度も当店をご贔屓頂き誠に有難う御座います!

ブレンボブレーキキャリパー塗装 完成

大変お待たせしました!ポルシェカイエン用ブレンボブレーキキャリパーの塗装、本日完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

元々シルバーに塗られていた物を購入されたとの事ですが、どうやらその塗装は傷らだけの塗膜の上にそのまま塗り重ねられていたようでした。

元の塗膜は全て剥がし、今回はポルシェ純正色の「スピードイエロー」(カラーコード:12G)で塗り直しました。

 「PORSCHE」のロゴは横幅110mmの黒を塗装で入れています。

キャリパーを固定しているシャフトも錆が酷かったので、こちらはプライマーを塗った上に艶消しの黒(スタンドックスベースコート)を薄膜で塗装しています。

また今回はオーバーホールもご検討されていまして、ただブレーキ屋さんに分解して確認して頂いた所、部品はそのままで問題無いとの事で点検のみで済みました。ブレンボであれば部品の取り寄せ&交換も可能との事ですので詳しくはお問合せ下さいませ(ただブレンボ部品はかなり高いので、塗装費と合わせると新品キャリパーが買えてしまう…と言う事になり兼ねませんのでご注意下さいませ)。

鋳造性のキャリパーは素地がザラザラとした梨地なので、そのままで塗ると若干艶が引けた状態になりますが、今回のキャリパーはロゴ面がフライスで削られているのでそのままでも艶のある仕上がりとなっています。

ご希望によりサフェーサーを使った下地処理で全体を艶々にする事も可能ですが、車体に装着されれば全体が見える事は殆どありませんので、特にご要望が無ければ下地の塗装はプライマーのみでコストを抑えています(サンドブラストは必須だと思います)。

もしくは二度塗りで艶を出すと言う方法も出来ますが、キャリパー塗装でそれをやると耐久性が落ちますので私的にはお勧めはしておりません。マニュアルでも「塗装後、24時間以内であれば足付け処理不要で塗り重ねが可能」と言う方法はありますが、数年後の事を考えると余り宜しく無いと思います。特にブレーキキャリパーの場合はその用途として考えるとデメリットの方が大きいと思います。

それでは後程完成のお知らせメールを差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

ブレンボブレーキキャリパー 本塗り

 先日よりいつものブレーキ屋さんにて点検と作業をお願いしていたポルシェカイエン純正のブレンボブレーキキャリパーです。

ピストン等を一旦分解し、シール・ブーツ共に問題が無いとの事でその後サンドブラストにて旧塗膜を全て剥離→洗浄→マスキングまでを行って、再び戻って来ました。どうぞご安心下さいませ。

 各部をチェックして脱脂後、フックに吊るして本塗り開始です。

 まずはプライマーを塗布し、

塗膜厚を付けたくない個所にはベースコートの黒を塗って乾燥後にマスキングをしておきます。ここはクリアーは塗らず、最後までこのままで終わります。

 キャリパー全体にベースカラーとなるポルシェ純正色の「スピードイエロー」(カラーコード:12G)を塗り、「PORSCHE」のロゴを横幅110mmの黒で塗装します。

 そしてフックに戻し、クリアーを塗って本塗り完了です。

 先ほど塗り終えたばかりで、熱を入れるのは明日にします。

 スピードイエローの配合は、イエロー系原色が3種にオキサイドレッド(茶色)と黒で構成されています(勿論他にも配合データがあって、これは今回使用したデータの配合です)。

 結構くすんだ黄色なのですが、やはりと言うか隠蔽が弱いので下色に白(に近いグレー)を塗ってからとしています。またベースコートにも数パーセントハードナーを添加しています(通常STANDOXでベースコートに硬化剤は必要ありません)。

キャリパーの色としては良く使う色なので作り置きの塗料もあったのですが、それでは足りなかったので継ぎ足しで作っています。

またこの色で見本は作っていなかったので序でに一緒に作っておきました。数個作っているのは他に使う予定があるからで、気にされなくて大丈夫です。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

ブレンボブレーキキャリパー塗装承ってます

brembo 先日お預かりしましたポルシェ用の6ポッドブレンボブレーキキャリパーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

brembo1 塗装済み品として購入されたとの事で、パッと見は綺麗なのですが、細部を見ると結構酷い状態です。見える部分だけ塗装を削って、手が入らない個所はそのまま上から塗り重ねているようです。

brembo2 細かい打痕のように見えますが、所謂「ハジキ」です。脱脂不良もそうですが、圧縮されたエアー内に水分やら油分が混入していたりすると生じます。

brembo3パッドが付く個所にはブレーキダストのカスがそのままに・・・。中々男前な仕事で、逆にこういう事が平気で出来るのが羨ましくもあります。

製品は既にいつものブレーキ屋さんに発送済みで、洗浄→サンドブラスト処理→清掃→マスキングまでの作業をお願いする事になります。また今回は必要であればブーツ等の交換もと承っています(多分大丈夫だと思いますが)。

ご依頼頂いている内容としては、キャリパー本体の色をポルシェの「スピードイエロー」(カラーコード:12G)で、ロゴは「PORSCHE」を横幅110mmの黒で承っています。

以前施工した案件がありますので参考までにそちらの画像を紹介致しますね。

brembo76今回のキャリパーもまさにこちと同じような仕上がりになる予定です。

それでは作業進行しましたらまた改めて紹介させて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

ブレンボキャリパー 本塗り

brembo31 本日は業者さんからご依頼頂いておりましたポルシェブレンボキャリパー1台分を塗っていました。ですので詳細は紹介出来ませんがとにかく見た目が良かったので一応撮影しておきまして画像だけでも紹介させて頂いた次第です。作業内容はいつもの通りで、一旦ブレーキ屋さんに送って洗浄→サンドブラスト旧塗膜剥離→脱脂洗浄→マスキングまでを行って頂き戻って来た物を塗っています。

新たなご依頼品もかなりの数が入っておりまして、それらも随時紹介していきますのでどうぞもう少々お待ち下さいませ!