HONDA NSXヘッドカバー 素地調整

nsx5溶剤槽に浸け込んでおいたNSXのヘッドカバーは大分旧塗膜が取れてくれました。

nsx4 ただワイヤーブラシが入らないような細かい箇所にはまだ残っています。強力な剥離剤と違ってシンナー漬け置きだけではどうしてもこの辺は力不足なんですよね。ただこの方法だと無用な廃棄物は発生しませんから私的には気に入っています。あの刺激物は極力使いたくも捨てたくもありませんので・・・。

nsx7と言う事で最後にサンドブラストをかけます。どの道未塗装部分(プラグホールやボルト穴周り)には腐食も発生していたのでそれも一緒に処理しておきます。

nsx6 意外と簡単そうに処理出来ている感じがしますが、私が使っているブラストは吸い上げ式で、ブラスト専門店が使うような強力な「直圧」ではありませんからこれだけでも結構時間が掛かります。「塗装ごと剥がしちゃえば」なんて事をしようとすると一個だけでも数時間掛かってしまいますから最初にある程度塗膜を剥がしておく事が必要なのです。

ちなみに腐食が激しかったり、この方法では時間が掛かり過ぎると感じた時(コストを掛けても良い時)はいつものサンドブラスト専門店にお願いしてしまうので特に今はこの設備で問題ありません。直圧となると機器への負担も大きいのでランニングコストが大変になりますからね。ちなみに先日紹介した腐食のひどいランチアデルタのヘッドカバーは現在そのブラスト専門店に行ってます。専門的な事はその道のプロにお願いしてしまう方が確実ですので。

本塗りのタイミングはもう少し後ですのでとりあえずこの状態で、塗装する当日になったらリン酸で処理してからのスタートとなります。進行しましたらまた紹介しますね。もう少々お待ちくださいませ!