オーディオケース 素地調整

audio7 こちらもお待たせしております。1DINサイズのオーディオをダッシュボード上に置く為のケースですね。見た目は綺麗なのですが表面にカーボンの目が出てしまっているのでそれを削って平滑にします。

表面に塗られているのはクリアーゲルで、ちなみにこれは削った時の匂いで判断出来ます。やった事がある方なら判ると思いますがポリエステル系は独特の匂いがしますよね。嫌いではありませんがくしゃみを誘発するので出来れば避けたいところです(仕事なので当然無理です)。

カーボン目の跡は結構強く出ているので手研ぎでは残ってしまいますから最初は#320のダブルアクションサンダーで空研ぎします。角をこれでやると下地が出てしまうのでそうなるとサフェーサーの塗布が必要となりますから機械研ぎは平面だけに留め、その後空研ぎ用ペーパー#400で手研ぎします。

audio8そして仕上げは#600~#800の水研ぎを行います。空研ぎで全て出来るシステムもあるのですが水研ぎの方が切削力が強く、また粉っぽかった研ぎ粉も一緒に洗い流せるので最後は水研ぎで行う事が多いです。最近は気温も上がりましたから水に触れるのも苦では無いですしね。

ちなみに画像はありませんがオーディオ差込口開口部の角に一部割れがありました。後から出来た物と言うよりは、製造する時そこをカットした際に割れた物だと思われます。一応エポキシ接着材で埋めておきましたのでそんなに目立たなくなると思いますから御安心下さい。ポリエステルはちょっとした事でも割れ易いと言うのがデメリットです。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。今週中には本塗りを予定しております。