レガシィアウトバック内装パーツ 素地調整

legacy96 レガシィアウトバックの内装パネルは全て梨地なのでこちらも並行してサフェーサー塗装の準備をしています(といってももう塗り終わっていますけどね)。画像はその他アテンザやらBMWの部品が混ざっています。ここにある殆どが梨地ですから、この後のサフェ研ぎ作業を想像するとちょっと吐き気が・・・(冗談です。サフェ研ぎは結構好きな作業ですので)。

legacy97 そしてこんな感じでセット完了です。

それぞれの部品についている「爪」の部分はそのまま塗ったりマスキングしておいたりケースバイケースですが、大抵の場合はサフェーサーの時にはマスキング、本塗りの時は一緒に塗るようなやり方にしています。サフェーサーはどうしても厚塗りをしますから念の為に、本塗りの時は一緒に塗ってしまった方が見た目が綺麗だからですかね。

legacy98 へラーラインが掘ってあったカップホルダーの蓋はダブルアクションサンダー#180で削り落としました。素材はABSなので切削性は良いですから削るのはそんなに大変ではありません。

逆に画像右側に写るアテンザのフェーエルキャップは恐らくPP(ポリプロプレン)かPA(ポリアミド)で、どちらも切削性が悪いのが特徴ですから削ろうとしても全然削れません。文字のプリントは梨地の奥にまで浸透しているようで全く取れる気配がありませんでした。確かに文字が消えたらマズイですからその辺はちゃんと出来ているんでしょうね。

legacy99 そしてサフェーサー塗布完了です。こちらのオーナー様は御自信で自家塗装を嗜むようですから、スイッチ部分の窪み箇所の処理については苦労が判ってくれているようで御心配を頂きました。お察しの通りここを綺麗に研ぐのは結構大変ですが、むしろこれしか出来ませんので(笑)大丈夫です。

サフェ研ぎは単に研ぐだけでは無くラインを崩さないように気をつけなければいけません。慣れてない最初の頃は指先にだけに力が入ったり、同じ動きを繰り返したりして局所的に低くしてしまう研ぎ方になってしまい、「研いでは塗って焼いてまた研いで」を何度も繰り返してしまう事がありました(皆通りますよね)。その日は上司が休みの日で、一日の内にこれを7回も繰り返しそれでも結局ラインは出てくれませんでした。もう半分泣きながら研いでいるような状況でしたが、どうやってその日を終わったのかはもう記憶にありません。当然翌日大変な目に遭う訳ですが、それも含めて辛過ぎた記憶は綺麗に消えてくれたようです。人間の体は本当によく出来ていますよね(壊)。

legacy100それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!