レガシィアウトバック内装パーツ塗装 完成

legacy12 こちらもお待たせしました!レガシィアウトバックのナビパネルとエアコン吹き出し口のパネル、スイッチパネルの三点、艶有り黒仕上げの塗装で完成となります。

最初の状態も紹介しますね。

legacy ナビパネルは元々黒っぽいのですが、未塗装の着色樹脂です。

legacy1表面には深い溝があるので、「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑にしてからの上塗り塗装となっています。

legacy13 ソリッドカラー(メタリックやパールでは無い色)の場合は1工程で塗装を完結出来る「1コートソリッド」なる方法でも対応出来るのですが(それ専用の塗料=「STANDOX VOC 2Kエナメル」もあります)、特別な事が無い限りはどれも「ベースコート+クリアー」の2コート塗装で行っています。耐久性や耐侯性などを考えると当然後者の方が優れていて、また今回のようにクリアーを高品位な物へ変更なども可能です。

legacy14 スイッチパネルは元々メッキの上に艶消しクリアーが塗られた仕様になっていて、クリアーは剥がさずそのままに、足付け処理だけして塗装を行っています。

ストレスの多い外装部品であれば全部剥がしてメッキ素地用の下地処理から行うのが望ましいのですが、内装部品であればいつもこの仕様でやっています。もし当店で施工した物で剥がれたと言うことがあれば是非ご報告頂ければ幸いです(今後の作業方法を見直したいですので)。

legacy15裏側に貼ってあった両面テープはマスキングして塗っていますので、そのまま台紙を剥がして使えるようになっています。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

レガシィアウトバック 内装パーツ 本塗り

legacy11こちらもお待たせしました!レガシィの内装パーツ3点、無事本塗り完了しておりますのでご安心下さいませ。

サフェ研ぎの作業は先日紹介しましたホンダのメッキエンブレムやGIVIのアルミパネルと一緒に行っています。つい先日、少々大きな乾燥機を購入してそれが届いたのでそれの設置~片付けで現場作業が遅れてしまっております。どうかご容赦頂ければと思います(後日社外記で紹介しますね)。

legacy7 そして本塗り開始です。フチのプラスチック素地が露出している箇所にはプラスチックプライマーを塗布しておきます(爪部分になるので膜厚が付き過ぎないようにサフェは塗らないようにしています)。

legacy8 メッキの上に艶消しクリアーが塗られたスイッチパネルはアシレックスオレンジで足付け処理をしておきました。ちなみにこのアシレックスオレンジは足付け処理用の副資材で、番手が少々曖昧なのでメーカーサイトでちゃんと調べてみたら「P1200とP1500の中間相当の仕上り」との事です。なるほど!(笑)。

legacy9 ベースコートの黒を塗り、クリアーを塗布して本塗り完了です。クリアーは高美観、耐擦り傷性、耐UV性、耐薬品性などに優れたクリスタルクリアーとなっています。

legacy10同じくこちらも本塗り完了です。上に塗られているクリアーは薄膜なのでチヂレ易いかと思いきや、この手の塗装済み品でそういったトラブルが起きた事は一度も無いので安心して塗っています。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

yamato1ちなみにこちらが乾燥機です。210℃まで熱を上げられるので、きっと今後の仕事の良き手助けになってくれる事でしょう。ただ置く場所の確保でかなり大変な事になっていますが(笑)。

予想以上にお安く買えたので、その辺も含めて後日社外記で詳細を紹介したいと思います。運ぶ手段が無くても大丈夫です(110キロでしたが!)。

レガシィアウトバック 内装パネル サフェ入れ

legacy1レガシィアウトバックの内装パーツ3点、作業着手しておりますのでご安心下さいませ。

画像意はレコード盤のような溝が入ったナビパネルで、まずはこちらを削り落とします。

legacy4 この溝が意外と深く、最初は#180で始めましたが全然消えないので一段階荒くして#120のダブルアクションサンダーで削り落とし、その後#180→#240で目消しをします。周りのフチは画像左上にある水色の足付け処理用研磨布(アシレックス)で削ります。

legacy5 綺麗に脱し清掃し、台(と言うかダンボール)に固定してまずはプラスチックプライマーを塗布します。

legacy6その後2液のウレタンサフェーサーを5コート程塗ってサフェ入れ完了です。

ちなみにこの後の強制乾燥が甘いと先日のアテンザのフロントグリルフィンのようにチヂレが発生しますので、しっかり60℃程度の熱を掛けて完全硬化させます。

その後サフェーサーを研ぎ、他の部品2点を足付け処理したら本塗り予定となります。どうぞもう少々お待ち下さいませ!

レガシィアウトバック内装パーツ塗装承ってます

legacy 先日到着しておりました、スバルレガシィアウトバックのナビモニターパネルと、スイッチパネル二点です。これら全てを艶有りブラックで、クリアーをクリスタルクリアーへの変更でご指定承っております。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

legacy1 ナビのモニター枠については、表面がレコード盤のようなヘアーライン状になっていますので、まずはこれを「研磨→プライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程で平滑にします。以前同じくスバルXVの内装パーツで同じ様な作業を行っておりますので宜しければご参照下さいませ。

legacy2 そしてこちらは最近よくありがちなアルミ風の仕上がりなのですが、実はこれはメッキが施された上に艶消しクリアーが塗ってあります。メッキのままだと相当クドイのですが、その上に艶消しクリアーを塗ると良い感じになるんですよね。

legacy3裏を見ると通常のメッキパーツと同様、ABS樹脂の上にメッキが施されているのが判ります。

本来はこれだと塗装が密着せずに剥がれてしまうのですが、全部を剥がしてメッキ素地用の下地処理としてやり直すと膨大な時間と費用が掛かってしまいますので、これに関しては通常通り足付け処理をしてそのまま塗装と致します。こちらも以前インプレッサ系のシフトパネルで何度か同じ様に塗装していますので宜しければこちらからご確認下さいませ。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

レガシィアウトバック内装パーツ塗装 完成

legacy105 お待たせしました!レガシィアウトバックの内装パネル、艶有りの黒(ピアノブラック)で完成となります。カップホルダーの蓋は外した状態で塗装したので元に戻してあります。

legacy106下地(サフェーサー)の研ぎが甘いと溝やラインのシャープさが損なわれてしまいますのでその辺は注意しています。指が入らないようなところはペーパーのコシを利用したりヘラを使ったり、とにかく「そこ研げるの?!」と思うようなところも全て研いでいます。車体を塗っていた時はこういった細かい作業は気が滅入る事もありましたが、今はこれしか無いのでもう苦痛には感じなくなったと思います。

legacy107メーターフードは多分上下逆だと思うのですが正の方向だと上手く写せませんでして・・・。御容赦下さいませ。

ちなみに時々御質問を頂く「その後のメンテナンス方法」ですが、使っている塗料と作業方法は全て自動車の外板ボディの補修塗装と全く同じですので(ただし少しやり過ぎているかも知れませんが)、その後のメンテナンスはそれと同じで大丈夫です。ワックスを掛けたい場合は掛けて頂いて全く問題ありません。

ただ私的に思う塗膜に一番良い事は「触れない事」でして、例えばボディに洗車やワックス掛けを行う際にも、目には見える程ではありませんが確実に塗膜に傷を付けていますので(摩擦がある以上仕方ありません)、それが増えてくると「深味」が損なわれてしまいます。

ちなみに私が車を大事にしていた時の洗車方法としては、左手にホース、右手にタオルで常に新しい水を供給して「タオルと塗膜の間に水の膜をつくるような感じ」をイメージして行っていました。目に見える程の砂粒とかなら流石に気付けますが、見えない異物を巻き込んだままそれで塗膜を擦ったら傷は増えていく一方です。水の膜があればこれはある程度防げると思うのですが、内装ではそうはいかないので、だとしたら出来るだけ触れる事は避け拭き取る機会を極力少なく、が基本かと思います。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!