smart内装パネル 色作成

brabus19 BRABUSのエンブレムと一緒に御依頼頂いているsmartの内装パネルです。表側が紫外線で色褪せしてしまったようで、裏側に残るグレーに合わせて色を作成します。

brabus20 本来の「調色」ではちゃんとスプレーガンで塗りますが(そうしないとちゃんとした色は見れません)、こういった簡易的な方法であれば特に調色費用は掛かりません。ちなみに塗装屋の見解からするとこの方法では「調色」と言うのも憚れるので、こういった作業の紹介では「色の作成」と表現しています。ご了承下さいませ(実際にはクリアーまで塗らないと色の違いは判りません)。

brabus21出来上がった色をパネルの表面で見るとどれだけ黄ばんでいるか判ると思います。プラスチックは素地のままだと紫外線で劣化しやすいところがあって、元々黒ならばそんなに目立ちませんが素材によってはグレーでさえこんな感じに色が褪せてしまいます。外装パネルで未塗装品の「着色樹脂」が中々実現しないのはこういった事が理由で、色が褪せるのは顔料だけの問題では無く「樹脂」が大きく関係しています(と思います)。

ちなみにエポキシ樹脂は色々な面で最強ですが紫外線にはめっぽう弱いので主に使う用途としては下地に限られています(耐候性の良い物もあるようですが凄く高いと本に書いてありました。「わかりやすいエポキシ樹脂」(工博 室井宗一著)です(笑。以前オートサプライヤーに頂いて読破しました)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。週明けはメールBOMBで現場作業が・・・