スバルフロントグリル 素地調整

subaru7 遂に作業着手しました。車種は不明ですがスバルのフロントグリルです。一度自家塗装を試みたようですが上手くいかなかったようで当店にて作業を引き継ぐ事となりました。塗装以外にも色々手を加えられているようなのでちょっと大変そうではありますが・・・。

subaru8 恐らくはここの「3本」のフィンがあったのだと思います。ネットは汎用のアルミネットで、それをタッピングビスで留められていました。ちょっと痛々しいのでこの辺も修正する事に致します。

subaru9googleの画像検索で「スバル フロントグリル」のキーワードで探してみましたが、横方向に3本のフィンが走っているようなグリルは見付かりませんでした。うーん、一体何の車両に着くのでしょう・・・。

subaru11 よく判らないのがこのエンブレム周りで、元々ポリパテが塗られていましたがメッキの上に被さってしまった物は後で剥がれてしまうので削り落としておきました。下から出て来たのは透明のアクリルで、その中にはスバルのエンブレム、プレアデス星団が見えますが、さらにその内側に穴が空いているって・・・。ただ裏から見てみると加工の跡があるので、恐らく既存のエンブレムに穴を開け、そこに新たなエンブレムの枠を埋め込んだ物と思われます。うーん、凄い事をやっているみたいですね・・・。

subaru14この段階で形だけ整えても余り意味がありませんので、ポリパテの前にエポキシ系で各所を固めていきます。使うのはいつもの3Mパネルボンドで、用途としては接着材ですがパテの代わりにもなるので非常に重宝しています。缶コーヒー一本分の量で¥3,000くらいだったと思いますがこの性能なら凄く安いですよ(それよりも専用ガンが数万円するので最初は手が出難いですが・・・)。

subaru12 下地の段階ではとにかく色々な工具やペーパーを使うので大抵現場は散乱してしまいます。塗装の作業は「ゆっくり丁寧に」と思いきや、仕事である以上時間(費用)は限られていますのでスピーディー且つ効率的に作業をする必要がありますから、その辺は色々な工具と便利な材料でカヴァーして貰います。小物の塗装だけだと難しかったと思いますが、自動車の板金塗装はとにかく動くお金が大きかったので(結局それが嫌になったのですが・・・)、お陰で工具や材料にもお金を使えましたからそれが今に繋がっているのです。じゃないとさすがに小物の塗装でSTANDOXなんて到底無理ですよ(笑)。

subaru13かなり男前にカットされていたので左右対照に綺麗に整えるというのは難しかったですが(足り無い部分が・・・)、内側の枠は艶消し黒になるのでネットが付けばもっと目立たなくなると思います。本当はメッキを剥がしてABS樹脂を溶着→フラット化なんてしたかたったのですが、そこまでやっていくと大台を超えてしまいますので(桁が変わってしまいます・・・)、あとはポリパテでもう少し整形してこの辺で留めておくようにします。ちなみにメッキの枠部分はスバル純正色の「ニューポートブルー」(カラーコード:64Z)で承っています。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!