ロードスター樹脂製ヘッドカバー 凸文字データ作成

road150実作業はまだ先になるのですが、ちょっと手が空いたので凸文字部分のデータを作成しておく事にしました。

今回こちらのヘッドカバーは全体を結晶塗装の赤で、凸文字部分を白で承っています。いつもは先に結晶塗装を塗ってから凸部を面研していますが、今回は先に凸部(周辺)を白く塗り、文字をマスキングした状態で結晶塗装を行います。言うのは簡単ですがこれが結構大変でして・・・。

road151方法としては昔ながらの石刷りなる手法で、消えかかって見えにくい車体番号を写し取る時に使うアレと同じです(そんな光景は見たこともやった事もありませんが)。

クレヨンの芯を使ってコピー用紙に文字を写します。

road148 石刷りした物をそのままカッターでカットしてマスキング用紙を作ると言う事も可能だと思いますが、私的にカクカクした曲線が好きでは無いので一旦パソコンに取り込んで細部を修正~データ化し、カットは機械にやって頂きます。

road149 ちなみに結晶塗装の場合、通常の塗装に比べてかなりの膜厚を付けますから、凸面と全く同じ形のマスキングではフチの仕上りが汚くなってしまいます。なので一度作ったデータを一回り太くして凸面から少しはみ出る程度、イメージとしては家の屋根が壁よりも少し飛び出たような状態にしてマスキングをします。これならフチに塗料が付かないので表面張力で塗料が溜まり、マスキングを剥がすと際がガタガタと言う事も避けられます。判りやすい様に以前の画像で紹介しますね。

bmw367先日紹介したM POWERのヘッドカバーですが、文字の所のマスキングシートが一回り大きく少しはみ出ているのが判ると思います。これはミスでは無くわざとで、こうする事で文字の角に塗料が乗るのを防いでいます。ただ余りはみ出すぎると今度は色が付かないので、その辺の調整は必要ですかね。こういうのが「データ作成費」といった事でして、塗る事以外にも意外とお金が掛かるところなのです。ご理解頂ければと思います(って作業自体は嫌いじゃないんですけどね。ただそれなりに時間は掛かるのです)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!