ロードスター樹脂性ヘッドカバー 下準備

road166 こちらもお待たせしております。ロードス他用のプラスチック製ヘッドカバーも作業進行しておりますのでご安心下さいませ。

今回こちらのヘッドカバーはボディ全体を赤の結晶塗装にし、そして凸文字部分を白でご指定頂いておりますので先に凸文字部分の準備をしておきます。

凸文字については既存のデータは無いので、今回はこれを一から作成し、実際にマスキングシートを作成して貼って見ました。良い感じに出来たと思います。

road167 そしてまずは足付け処理の為のサンドブラスト処理の準備です。ブラストが当たった箇所は激しい毛羽立ちが生じますので塗らない箇所にはマスキングをし、また今回外れると思っていて外れなかったボルト類も全てマスキングします。ま、まさか・・・(苦)。

road168 わざわざ見せる所でも無いのですが心配されていたらと思いましたので一応紹介しておきます。

road169 足付け処理は勿論ペーパーやスコッチ(研磨剤)でも構わないのですが、比較的塗料の密着性が悪いPA(ポリアミド)で、形が複雑なところもあるので私の場合はサンドブラストで行っています。本塗りの時は勿論プラスチックプライマーも併用しますが、それを頼りにしてしまうと数年経ってから塗装がペリペリと・・・となるのは嫌なので、一応出来る事はやっておきましょうって感じですかね。どうも塗装の仕事は長くやればやる程悪いことばかり考えるような癖が付いてしまいまして・・・(よくそういう映像が夢の中に出て来ます)。

road170こんな感じでブラスト作業完了です。この後全部マスキングを剥がして外から中までよく洗浄し、再度マスキングをしたらいよいよ本塗りです。まずは先に凸文字部分を白く塗り、そこに先ほど紹介した切文字マスキングシートを貼って結晶塗装を行います。

他にも一緒に塗るものがあってそちらの準備もありますので本塗りは恐らく来週になるかと思います。もう少々御待ち下さいませ!

ロードスター樹脂製ヘッドカバー 凸文字データ作成

road150実作業はまだ先になるのですが、ちょっと手が空いたので凸文字部分のデータを作成しておく事にしました。

今回こちらのヘッドカバーは全体を結晶塗装の赤で、凸文字部分を白で承っています。いつもは先に結晶塗装を塗ってから凸部を面研していますが、今回は先に凸部(周辺)を白く塗り、文字をマスキングした状態で結晶塗装を行います。言うのは簡単ですがこれが結構大変でして・・・。

road151方法としては昔ながらの石刷りなる手法で、消えかかって見えにくい車体番号を写し取る時に使うアレと同じです(そんな光景は見たこともやった事もありませんが)。

クレヨンの芯を使ってコピー用紙に文字を写します。

road148 石刷りした物をそのままカッターでカットしてマスキング用紙を作ると言う事も可能だと思いますが、私的にカクカクした曲線が好きでは無いので一旦パソコンに取り込んで細部を修正~データ化し、カットは機械にやって頂きます。

road149 ちなみに結晶塗装の場合、通常の塗装に比べてかなりの膜厚を付けますから、凸面と全く同じ形のマスキングではフチの仕上りが汚くなってしまいます。なので一度作ったデータを一回り太くして凸面から少しはみ出る程度、イメージとしては家の屋根が壁よりも少し飛び出たような状態にしてマスキングをします。これならフチに塗料が付かないので表面張力で塗料が溜まり、マスキングを剥がすと際がガタガタと言う事も避けられます。判りやすい様に以前の画像で紹介しますね。

bmw367先日紹介したM POWERのヘッドカバーですが、文字の所のマスキングシートが一回り大きく少しはみ出ているのが判ると思います。これはミスでは無くわざとで、こうする事で文字の角に塗料が乗るのを防いでいます。ただ余りはみ出すぎると今度は色が付かないので、その辺の調整は必要ですかね。こういうのが「データ作成費」といった事でして、塗る事以外にも意外とお金が掛かるところなのです。ご理解頂ければと思います(って作業自体は嫌いじゃないんですけどね。ただそれなりに時間は掛かるのです)。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!