LOOKカーボンフレーム&フォーク 旧塗膜剥離(二日目)

look44 先日に引き続きLOOKのカーボンフレームとフォークの旧塗膜剥離作業を行っています。こちらはフロントフォークですね。

look43 ちなみに通常フォークの先端には出っ張りがありますが、今回のフォークはそちらが既に削り取られたような状態でした。一応その跡は残っていますのでこの辺は研ぎ過ぎ無いように注意して削っています。

look39フレームの方は昨日までに#120のダブルアクションサンダーで粗研ぎを行っていましたが、今日はさらに手研ぎで細部まで塗膜を落とし、さらに全体を#180→#240で均しています。

ここまでやるつもりは無かったのですが、結局殆どの塗膜を削ってしまいました。折角なので最初に重量を測っておけばよかったですね。以前施工したcannodaleのカーボンフレームを参考にすると多分80グラムくらいは削れたのでは無いでしょうか(結局また塗装はするのでトータル的に軽くなる訳では無いのですが)。

look40カーボンフレームの場合は旧塗膜の剥離に溶剤やサンドブラストは使えませんが(どちらも素材にダメージが・・・)、全て手作業で行うと言う訳では無く、とにかくエアーツールを駆使します。

ちなみにカーボン素材は切削性が良い為、シングルアクション系のサンダーでは削り過ぎてしまいますから仕様するエアーツールはダブルアクションサンダーか、ギアーサンダーとなります。唯一使っているシングルアクション系のツールとしては、穴の中の塗装を削る為のリューターですね。

look41ラグの谷の部分にはヘラにペーパーを貼って削り、穴の中はリューターの先の砥石にペーパーを巻いて使います。

ペーパーは裏側に糊が付いているので当て板やヘラにそのまま貼り付ける事が出来、また手研ぎでも指にくっ付くので使い易いです。

look42イメージ的には硬い方が削れ難い感じがしますが、実際のところは硬い為が切削性が良い場合があり、カーボンフレームなどはサンダーで削ろうと思えば幾らでも削れてしまうので注意が必要です。サンドブラストの場合も柔らかい物には全然効かないのに、陶器などに当てると簡単に穴が空いてしまう!と言うような感じですかね。

ちなみにシートチューブ周りのラグは塗膜の密着が甘い部分があったので一応全部剥がしておきました。継ぎ目の部分には若干残っていますが全く問題ありませんのでご安心下さい。

ボトムブラケット周りのラグは多少塗膜が残っていますが、こちらはしっかりしていますので無理に剥がす必要もありませんからこれ以上は行いません。元々剥がれていた一層目のクリアーは全て剥がしてあります。

と言うか全体的にここまで剥がす必要は無かったのですが、やってもいないで「大丈夫」と言うのも何か嘘っぽい感じがしたので、一応やるだけやってからそう説明したかった次第です。

この後はワイヤーガイド(アウター)に残った塗膜をサンドブラストで除去し、その後まずはダウンチューブをクリアーで下塗りし(そこはカーボン地を活かした文字抜きですので)、そして全体にサフェーサー(とアルミ部分にはプライマー)を塗る予定です。

そこまで行けば一旦寝かしとして休憩となりますので、その他のご依頼品を進行させる予定です。来週半ばまではこちらに付きっきりになると思いますがどうぞもう少々お待ち下さいませ!