BMW MINI 外装パーツ一式 本塗り

mini68 いきなりの紹介で申し訳御座いませんが、本塗りは無事完了しておりまして、ただ下地作業などは他のご依頼品と並行して行っていましたのでそちらはまとめて紹介させて頂きますね。

リヤバンパープロテクターはペラペラで作業がし難いので、裏側をマスキングした後に段ボールを貼っておいています。

mini69 素地の表面はザラザラとした梨地がある為、ダブルアクションサンダー#120で削り落とし、その後#180でペーパー目を均します。樹脂の種類はABSで切削性が良いのが特徴です。塗装する素材としては比較的やり易いのですが、溶剤で多少溶ける所があるので、シルバーなど淡い系のメタリックはサフェーサーなどの塗装が望ましいです(溶剤で侵されたとしても黒系は目立たないのです)。

mini67 研磨後、よく脱脂清掃をしたらプラスチックプライマーを塗布します。

mini83 続けてウレタンサフェーサーを塗布します。素材が柔らかいので塗料には軟化剤を入れてあります。

mini70 その後60℃40分程の熱を掛けて硬化させ、全体にガイドコートを塗ったら研ぎ作業をおこないます。連続して紹介していますが数日に分けて作業しています(特に今回は部品毎に下地作業が違うのでそれぞれを同時には行っていません)。

mini71 サフェーサーの研ぎは最初から水研ぎでも良いのですが(昔はそうしていました)、作業時間を短縮する為に今はエアーツールを使って#320→#400までを空研ぎで行っています。

mini72 その後は昔ながらの水研ぎで(いや今も普通ですが)、最初は固い当て板と#600を使って面出しをし、その後柔らかい当て板でペーパー目を均し、さらに#800で目を整えます。

mini73 ウィンドウォッシャーノズルカバーは素材がステンレスの為、下地処理にサンドブラストを使いまいた。普通にペーパー掛けしても良かったのですが、他のご依頼品と一緒に行ったのでこの方が早かったのです。

mini74 アンカー効果としても勿論普通にペーパー掛けするよりもサンドブラストの方が有効です。ネックとしては、脱脂する時にウエスが絡まったり毛埃が残ったりする事ですかね(塗装屋さんなら判りますよね)。

mini75 良く脱脂し、表→裏とプライマーを塗ります。

mini76 裏側はそのままでも良かったのですが、サンドブラストが当たってしまっていたので一応プライマーを塗っておき、さらにガイドコートの序に黒のベースコートを塗っておきました。

mini77 そして本塗り開始です。作業自体は別々に行っていて、最後に来てようやく集結!みたいな感じですかね。

mini78 ウィンドウォッシャーノズルカバーは裏側に丸めたガムテープを3段に貼り付け(ドラえもんに登場する空き地の土管みたいな形です)、それをワニクリップで掴んで固定しています。

mini79 アウターハンドルカバーはポリカーボネート製の新品なので、表面を空研ぎ#800(アシレックスレモン)で足付け処理のみで大丈夫です。フチまでしっかり当てておくのが肝ですかね。プラスチックプライマーも満遍なく塗っておきます。

mini80 色はソリッドカラ―の黒で、ベースコートに原色の黒(STANDOX MIX571)を塗り、その上にクリアーを塗った2コートソリッドとなります。クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーで、軟化剤を入れた仕様となっています。

mini81 アウターハンドルに限らず小物はフチまでしっかり塗る必要があるので、塗り易いよう左手で持って右手でスプレー出来るようにしています。昔はドアミラーを吊るして塗ったりもしましたが、今そうしようとは思いません。どれも磨き処理を想定していないので(お任せコースは磨き作業を行わないのが前提です)、塗りっ放しで綺麗に仕上げられるよう塗装の際のセッティングにはかなり重きを置いています。

mini82たかが小物と思うかも知れませんが、今のうちにはこれしかありませんので、小さい物でもかなり本気で対応しています。ゴッホゴッホ(少々疲れたイメージで。笑)。

それではこちらも完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!