Ferrari 458 Remoto Key

フェラーリ458リモコンキー塗装 フェラーリ458の純正リモコンキーです。

 ご依頼内容はこちらをスペチアーレラインへの塗装と、キーリング取り付け部の傷防止の為、ステンレスパイプをフレアー加工した物を取り付けます。

 跳ね馬のエンブレムを取り外しました。基本的にご依頼時は被塗物単体の状態にして頂く必要がありますが、破損等の補償が無くても構わないと言う事でしたらこちらで代行する事も可能です。

 元々傷が付いていた箇所も含め、旧塗膜を削り落としました。

 さらにペーパーが入り込まないフチなどにはウォッシュコンパウンド(液体状の研磨材)とナイロンブラシを使って足付け処理を行います。

 ボタンが嵌る部分には膜厚をつけないようマスキングを行います。

跳ね馬の凹み部分には熱可塑性樹脂を使ってマスキングを行いました。詳しくはこちらのページで紹介しておりますので宜しければどうぞ。

 

 プラスチック用のプライマーを塗り、2液ウレタンサフェーサーを塗布しました。

 こちらはサフェーサーが固まる前に詰め込んだ樹脂を取り除き、

 見切り部分の段差を滑らかにする為、最後に薄くサフェーサーを塗布します。

 その後60℃40分程の熱を掛けてサフェーサーを完全硬化させました。

研ぐ前にはガイドコートとして黒をドライコートで塗っておきます。

 サフェーサーを#600→#800で研磨してラインを整えます。

 再びペーパーが入らない箇所にはウォッシュコンパウンドを使い足付け処理を行います。

スペチアーレラインについては前回のご依頼時にデザインデータを作製していたのでそちらを利用します。

それぞれの色については

・赤・・・ROSSOCORSA(カラーコード:322)

・白・・・Bianco Avus(カラーコード:100)

・青・・・Blu Nart MET(カラーコード:523)

で構成されます。

 鍵の金属部分とカバーの中心とでは少しズレが生じていた為、最初にレーザー墨出し器でセンターの確認をしていたりします。

カバーのキーリング取り付け部をセンターにして見ると、若干ですが金属シャフトがズレているのが判ると思います。

作成したデータを使い、マスキングシートを作成します。

 下地処理を終え、いよいよ本塗り開始です。

 まずは最も隠蔽力の弱い白=Bianco Avus(カラーコード:100)から塗装します。

 十分に乾燥させてテープフリーな状態になったらマスキングを行います。

 キーカバーのセンターにラインを貼り付け、中央のガイド用部分を剥がします。

 再び中央をマスキングし、

 両サイドと、ボタン側のカバーに赤=ROSSO CORSA(カラーコード:322)を塗布します。

 今度は両端をマスキングし、中央にブルーメタリック=Blu Nart MET(カラーコード:523)を塗布します。

 通常はここでベースコートの塗装は終わりですが、

 細部を良くみると、カーブした箇所でテープが浮いて色がはみ出ている部分がある貯め、

 そういった箇所を虱潰しに塗装修正していきます。

 跳ね馬の凹み部分は、エンブレムを取り付けた時にも壁の部分は見える為、そこも綺麗に仕上がるよう修正しておきます。

 どれも一度には出来ないので、一ヶ所ずつ塗ってはマスキングをし直してを繰り返します。

 最後にクリアーを塗って本塗り完了です。

この後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を完全硬化させます。

その間にキーリング取り付け部の傷つき防止の為のステンレスリングを作製します。詳しくはこちらのページで紹介していますので宜しければご参照くださいませ。

 

 塗膜が完全硬化し、ステンレスパイプをフレアー加工して作成した傷付き防止リングも出来上がりました。

リモコンキーは中に入れた電池を交換する際にカバーを取り外す為、ステンレスリングはそれぞれエポキシ接着剤でカバーに取り付けます。

接着剤が完全硬化し、完成です。

  フェラーリ458リモコンキー塗装

 こちらは先ほどの物とは違って最初にご依頼頂いた時のリモコンキーです。

   実際にキーリングを取り付けた状態です。

フェラーリ458リモコンキー塗装元々傷が付いていた箇所に直接キーリングが当たる事が無くなったので、これで塗装が欠けて傷になる事はありません。