ご依頼内容はこちらをスペチアーレラインへの塗装と、キーリング取り付け部の傷防止の為、ステンレスパイプをフレアー加工した物を取り付けます。
跳ね馬のエンブレムを取り外しました。基本的にご依頼時は被塗物単体の状態にして頂く必要がありますが、破損等の補償が無くても構わないと言う事でしたらこちらで代行する事も可能です。
さらにペーパーが入り込まないフチなどにはウォッシュコンパウンド(液体状の研磨材)とナイロンブラシを使って足付け処理を行います。
ボタンが嵌る部分には膜厚をつけないようマスキングを行います。
跳ね馬の凹み部分には熱可塑性樹脂を使ってマスキングを行いました。詳しくは以下ページで紹介しておりますので宜しければどうぞ。
http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/07/13/%E5%87%B9%E3%81%BF%E9%83%A8%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0/
プラスチック用のプライマーを塗り、2液ウレタンサフェーサーを塗布しました。
見切り部分の段差を滑らかにする為、最後に薄くサフェーサーを塗布します。
その後60℃40分程の熱を掛けてサフェーサーを完全硬化させました。
研ぐ前にはガイドコートとして黒をドライコートで塗っておきます。
サフェーサーを#600→#800で研磨してラインを整えます。
再びペーパーが入らない箇所にはウォッシュコンパウンドを使い足付け処理を行います。
スペチアーレラインについては前回のご依頼時にデザインデータを作製していたのでそちらを利用します。
それぞれの色については
・赤・・・ROSSOCORSA(カラーコード:322)
・白・・・Bianco Avus(カラーコード:100)
・青・・・Blu Nart MET(カラーコード:523)
で構成されます。
鍵の金属部分とカバーの中心とでは少しズレが生じていた為、最初にレーザー墨出し器でセンターの確認をしていたりします。
カバーのキーリング取り付け部をセンターにして見ると、若干ですが金属シャフトがズレているのが判ると思います。
まずは最も隠蔽力の弱い白=Bianco Avus(カラーコード:100)から塗装します。
十分に乾燥させてテープフリーな状態になったらマスキングを行います。
キーカバーのセンターにラインを貼り付け、中央のガイド用部分を剥がします。
両サイドと、ボタン側のカバーに赤=ROSSO CORSA(カラーコード:322)を塗布します。
今度は両端をマスキングし、中央にブルーメタリック=Blu Nart MET(カラーコード:523)を塗布します。
細部を良くみると、カーブした箇所でテープが浮いて色がはみ出ている部分がある貯め、
跳ね馬の凹み部分は、エンブレムを取り付けた時にも壁の部分は見える為、そこも綺麗に仕上がるよう修正しておきます。
どれも一度には出来ないので、一ヶ所ずつ塗ってはマスキングをし直してを繰り返します。
その間にキーリング取り付け部の傷つき防止の為のステンレスリングを作製します。詳しくは以下ページで紹介していますので宜しければご参照くださいませ。
http://pro-fit.ne.jp/wordpress2013/wordpress/2017/07/19/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%A2%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E7%94%A8%E5%82%B7%E9%98%B2%E6%AD%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E4%BD%9C%E6%88%90/
塗膜が完全硬化し、ステンレスパイプをフレアー加工して作成した傷付き防止リングも出来上がりました。
リモコンキーは中に入れた電池を交換する際にカバーを取り外す為、ステンレスリングはそれぞれエポキシ接着剤でカバーに取り付けます。