レガシィテールランプ等9点 本塗り

先日下地処理をしておいたレガシィ用Valenti社のテールランプ一式とハイマウントストップランプ、ドアミラーウィンカー、リフレクターレンズ合計9点です。

 今回はこちらのクリアーレンズの一部を赤くするよう承っておりまして、ただフチの赤と中央のレンズ部の赤の色味が違う事、さらに新たに塗装する赤が違う色味になったら気持ちが悪くなってしまう為、その辺りに注意をして塗装を行いました。

 テールランプ以外はスモーク塗装のみで、濃さはテールランプに準じた濃度に調整します。

 こちらはミラーウィンカーです。

本塗り工程では、塗り分けの位置決めが最も時間が掛かる(そして読めない)ところでもありますので、ラインテープを貼るまでの作業は前日に行っておきます。

 予め作成しておいたイメージイラストを参考に塗り分け位置を決めていきます。

 そして本塗り当日、脱脂処理・エアーブローまでを終えたら全体を養生します。

 フチの「青黒い赤」を一緒に塗ると変な色味になってしまう恐れがある為、最初の時点ではそこもマスキングをしておきます(最後の1コートのみ一緒に塗ります)。

 プラスチックプライマーを塗り、透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。

 指定された個所を塗り、マスキングを剥がしました。

 ただし今回塗った部分と既存の赤(上の大きい面積部)とではやはり色味が違ってしまっている為(今回塗った方が濃いです)、

 新たに上側も塗る事にしました。

 ちょっと変則的ですが、最初から「クリアーに残す部分だけをマスキング」する方法より、今回のように2回に分けた方が作業的には楽なのです(ただしさらに複雑になると以前施工したポルシェのテールランプのように二回に別けなければなりません)。

 色味を合わせたいだけなのでこちらは2コートのみとなります。プラスチックプライマーも塗ってあります。

 これでようやく上下の赤が同じようになりました。

 再び三回目のプラスチックプライマーを塗ります(プラスチックプライマーを塗った上にマスキングテープを貼ると糊が残るでNGです)。

 そして全体にスモークを塗ります。

 スモークは「極薄めと薄目の中間より若干濃い目」で承っていますので濃度を調整します(色味・濃度の調整は【お任せコース】では不可となります)。

 濃さが決まったら最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 透過性の赤に使っている塗料(顔料)は現在3代目となっていて、褪色し難いという反面、塗り重ねると濃くなる傾向にある為、今回のように既存の色と合わせる場合には注意が必要です。

 クリアーは高品位なタイプの「クリスタルクリアー」の仕様となります。

 ハイマウントランプやリフレクターレンズはテールランプのスモークに合うように濃度を調整しています(リフレクターレンズはテールランプと同じように塗ると黒くなり過ぎるので薄くしています)。

 今回のターンでは24個と部品点数は多かったのですが、大掛かりなマスキングが必要な作業はこのテールランプだけだったので比較的スムースに本塗りが出来ました。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きますね。どうぞもう少々お待ちくださいませ!