先日お預かりしておりましたホンダトゥデイのヘッドカバーです。
アルカリ洗浄槽に浸け置きをして油汚れを落とし、その後溶剤槽にも入れて旧塗膜を剥離しておきました。
画像はリン酸処理を終えたところで、ただこの時点で表面の黄色い膜が不働態皮膜では無くクリアー塗装?のような物だと判り、再び溶剤槽に浸け置きをする事にしました。てっきりアルマイトのように人工的に作った酸化皮膜かと思っていたのですが、エポキシ系のクリアーが塗られて黄変していた模様です。
その後再び溶剤槽に浸け置きをしてワイヤーブラシで擦り、黄ばんだ塗膜をしっかり除去しました。
今度こそという事でもう一度リン酸処理を行い、ようやく本塗り開始です。
ホースパイプ部とボルト固定部につや消しの黒(ベースコートの黒)を塗布します。
画像では赤外線ヒーターを使って140℃30分くらいで焼いてありますが、後日もう一度恒温器で二度焼を行います。