インプレッサG4テールランプ 本塗り

 先日下準備を行っていたテールランプ等レンズ関係の部品一式です。被塗面を#800→#1300相当の空研ぎで足付け処理を行いました。

 こちらのインプレッサG4のテールランプはどうやら以前に缶スプレーか何かで塗装がされていたらしく、殆ど落とされてはいたのですが、多少なりフチなどにはそれが残っていたので、#500相当(アシレックススカイ)でしっかり落としておきました。

 画像は本塗り前日の状態で、ブース内の床・壁・台をスチーム洗浄して埃を洗い流し、脱脂・撮影までも終わらせておきます。

 そして本塗り当日です。予め用意しておいたマスキングシートをウィンカー&バックランプ部に水を使って貼り付けます。貼った後はドライヤーなどは使わず、敢えて水分を残すようにして後で剥がしやすいようにしておきます(塗装に問題はありません)。

 プラスチックプライマーを塗り、透過性の赤=レッドキャンディーを塗布します。

 マスキングシートを剥がし、再びプラスチックプライマーを塗布します。ちなみにプラスチックプライマーを塗ってからマスキングシートを貼ると多分大変な事になります(糊がレンズ側に残って地獄のような惨事に・・・)。

 続けてスモークを塗布します。

濃度はこの時の施工例を参考にして調整しています。

濃度が決まったらここでベースコートが完了です。大抵はこの時点で昼食にします。

 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

 クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーで、今回のターンは全てこちらとなります。

車体を塗っていた時に比べるとクリアーの設定は比較的遅めにしていて(例えば今回だと雰囲気温度10℃でMSハードナー15-30:2Kシンナー15-25)、さらにエアー圧を抑えてガン距離を近くし、ガンから吐出されたクリアー中の溶剤分を極力揮発させないまま被塗面に塗着させるようにしています。

塗り足りないところがあるとそこで「タレ」を生じますが、全体が流れ続けるような塗り方にする事でそれを防ぎ、レベリング重視の、塗り肌が残り難い仕上げにしています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!