先日分解作業を行っていたKORGのショルダーキーボード、木製外装パーツです。
艶消しクリアーが塗ってあるので、#800相当の布状研磨副資材(アシレックスレモン)で足付け処理だけしてそのまま上塗りを行おうと思っていましたが、ラウンド(肌)の凸凹が結構酷かった為、コシのあるフィルム状研磨副資材(トレカット)で切削したところ、
凸凹の肌が幾層にも表れ、また異常に塗膜が柔らく、下から露出した層が染色っぽい感じがし、今までの経験上このまま上塗りを行うのは嫌な予感がした為、
#320~#400のダブルアクションサンダーで全体を研磨し、
さすがに時代は令和ですから、使われているのは2液ウレタン系の艶消しクリアーかと思いましたが、もしかしたらラッカー系なのかも知れません。
木の材質自体もそんなに堅い物のようでは無く、なので既存の塗膜と一緒にエッジ部が削れてしまう感じなので、
ただこれを後で研ぐのは結構な手間ですから、今回は主にシール性と作業性に重きを置いたノンサンディングフィラー(ノンストップフィラー)を使いました。
本来ならこのまま色を塗れる仕様なのですが、今回はそこまで作業を省くつもりは無く、
そのままトップコート(クリアー)を塗って、これを下塗りとしました。所謂ウェットオンウェットですね。
サフェを研ぐにはそれなりに手間と時間が掛かりますが、クリアーなら軽くペーパーを当てて肌目を取る程度で下地が作れますので(その代わりラインの成型や修正は出来ません)、ここで一旦塗膜を硬化させ、後日改めて上塗りを行いたいと思います。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!