フェラーリリモコンキー塗装承ってます

先日到着しておりましたフェラーリカリフォルニアTのリモコンキーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

この型のリモコンキーは、F430等の古いタイプに比べると比較的しっかりした塗装の筈なのですが、一部がぺりぺりと剥がれてしまっています。通常こういった剝がれ方はしないので製造時の施工不良かも知れません。

ご依頼内容は、現状赤く塗られた表裏のカバーパネルを、フェラーリ純正色「アズーロカリフォルニア」(カラーコード:524)に、クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーへの変更へ、また今回はキーリング取り付け部の傷つき防止に、ステンレスリングの制作・取り付けも承っています。

参考として以前施工した時の画像を紹介します。

市販のステンレスパイプにフレアー加工ツールを使って加工し、

塗装後のキーカバーに、この時と同じような感じで取り付けます。

また今回はキーリングの取り付けも承っておりまして、こちらの直系20mmの少し焼けたような色味をした物を取り寄せました。電池も新しい物に交換しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!

フェラーリカリフォルニアTリモコンキー塗装 完成

先日本塗りを終えていたフェラーリカルフォルニアT用純正リモコンキーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

今回はキーリング取り付け部に、傷付き防止用のステンレスリングの取り付けも承っておりますので、予め作成しておいたそれを、透明エポキシ接着剤で固定します。

 そして完成となります。大変お待たせしました!

最初の状態も紹介します。

元々はいつもの赤い塗装が施されていた物に、

488スパイダーに採用されている純正色=ブルーコルサ(カラーコード:266915)を塗装しました。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

キー溝やボタン部分は予め清掃してから組付けています。

フェラーリリモコンキーの塗装では珍しい色の為、ストロボを使っての撮影もしておきました。

また今回はキーリングの取り付けも承っておりまして、当初25mmの物を使おうと思ったらちょっと大き過ぎて野暮ったく、なので20mmの物を採用しました。この厚みに一般的なキーリングを入れようとするのはかなり難しい為(傷付けてしまう恐れがある為)、ご不安な方はご依頼時に一緒に送って頂ければ取り付けておきます。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

フェラーリカリフォルニアTリモコンキー 本塗り

先日サーフェサーを塗っていたフェラーリカルフォルニアT用純正リモコンキーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒を塗っておきました。跳ね馬の凹んだ部分に詰めておいた熱可塑性樹脂(ポリプロピレン樹脂)は取り外しておきます。

サーフェサーを研磨し、ラインを整えておきます。

今回はキーリング取り付け穴の周りに傷防止の為のステンレスリングの製作も承っておりましたので、そちらの作業を行います。念のためですがこちらのみのお受付、また販売は行っておりませんのでご了承くださいませ(塗装の付帯作業としてのみのお受付となります)。

フレアツールを使用し、ステンレスパイプを変形させます。

適度に力を入れるとパイプの先端が広がります。

力の掛かり具合によってこの形状は変わる為、その都度取り付け位置に合わせて確認します。

フレアー状になった部分をバンドソーでカットします。そのまま切ると巻き込まれてしまうか飛んでいってしまう為、削った割り箸を挿して支えます。尚フレアーの形状が悪い場合も同じようにしてカットし、その場合は廃棄します。今回の成功率は20%くらいでした。

良い形が出来たらバリを研いで滑らかにしておきます。

その後全体を軽く研磨し、芯棒に固定して本塗り準備完了です。

角など樹脂素地が露出した箇所がある為、プラスチックプライマーを塗布しておきます。

フチまでしっかり色が入るよう、裏側まで周り込んで塗れるようにしています。

そしてベースコートを塗布します。

色は488スパイダーに採用されている純正色=ブルーコルサ(カラーコード:266915)となります。ブルー系原色の他にメタリック、ブルーパール等が含まれています。

裏まで塗るようにしてフチをしっかり塗っておきました。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

ゴムのボタンが着く箇所はベースコートのみ塗って、その後クリアーを塗る前にマスキングテープを貼っておいてあります。塗装の厚みでボタンが入らなくなるのを防ぐ為ですね。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。さらに数日寝かした後にステンレスリングを取り付けます。

それでは完成次第改めて紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

リモコンキーカバー3点 サフェ入れ

先日お預かりしておりましたリモコンキーのカバーパネル3セット6点となります。

それぞれ違うオーナー様からのご依頼ですが、内容が似ているので並行して作業を行っております(裏に印をつけておりますので間違えたりはしませんからどうぞご安心くださいませ)。


マセラティリモコンキー(O様)塗装承ってます

マセラティリモコンキー(S様)塗装承ってます

フェラーリカリフォルニアTリモコンキー塗装承ってます


マセラティのリモコンキーは未塗装の着色樹脂で、ただし成型時の歪が激しい為、#120で研摩して形を整え、その後#180でペーパー目を均し、#240~#320で足付け処理を行っています。

フェラーリのリモコンキーも同じく歪がある為、既存の塗膜を剥がして素地のラインを整えます。

ペーパーが入り難い&深い傷を付けたくはない箇所はナイロンブラシとウォッシュコンパウンドを使って足付け処理を行います。

その後はよく水で洗い流しておきます。

順番が逆ですが、フェラーリのリモコンキーカバーは跳ね馬部分のマスク型を作成しています。比較的低い温度の熱で溶ける熱可塑性樹脂(ポリエチレン)を少量カットし、熱湯の中にリモコンキーカバーと一緒に着けて温めます。

柔らかくなった樹脂を窪みに押し込み、余分を除去します。

冷えたら剥がすとこのようにマスキング用の型が出来上がります。

マセラティのリモコンキーカバーは窪み部分にマスキングテープを貼っておきます。

ボタンが入る箇所には紙を丸めて差し込み、エアーで飛んでいかないようテープで固定しておきます。

サーフェサーはかなりの膜厚になる為、ゴムのボタンが嵌る部分に塗るとそれが入らなくなってしまう恐れがありますから、この段階ではマスキングをするようにしています。

跳ね馬のマスク型は少し浮かした状態にしておきます。奥までピッタリ入れてしまうとサフェで隙間が埋まってフチがガタガタになってしまう為ですね。

プラスチックプライマーを塗布し、ある程度乾かしたら続けてサーフェサーを塗ります。

サフェは合計4~5コートで、コート間には10分程のフラッシュオフタイムを設けています。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

フェラーリリモコンキーカバーは、穴の周りの傷防止の為のステンレスリングの製作も承っておりまして、本塗りの前にそちらの作業を行う予定です。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

フェラーリカリフォルニアTリモコンキー塗装承ってます

先日到着しておりましたフェラーリカルフォルニアT用純正リモコンキー です。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はフェラーリ488スパイダーに採用されている純正色=ブルーコルサ(カラーコード:266915) での塗装と、キーリング取り付け穴部分に傷防止用のステンレスリングの製作・取り付けを承っております。

既存の塗膜はいつものように削り落とし、元々ある歪をサーフェサーで整えてからの上塗りとします。

ちなみにフェラーリのリモコンキーには、カバーを外す為に一部に窪んだ部分がありますが、ここにドライバー等を入れて抉るとどうしても傷が付くので、

私の場合はそれとは逆の部分、キーリング取り付け側からプラスチック製のヘラ(ジラコヘラ)を隙間に挿し込み、そのままヘラを周りを一周させるようにして外しています。これだとどこにも傷を付けず簡単に開けられるのでお勧めです(クレジットカードとかだと厚みがあるのでNGです)。

この型の鍵はキーリング取り付け部を避けるようにして爪が着いているので、この部分には比較的簡単にヘラを挿し込む事が出来るようになっています。またキーリングが着いたままでも出来ます。

早速分解も行いました。今回塗装するのは赤いカバー2点のみで、鍵本体(黒い部分)はそのままとなります。

キーリング取り付け部に着ける傷つき防止リングについては以前の施工例があるのでそちらを紹介します。

こちらは以前ご依頼を頂いたフェラーリ458のリモコンキーで、塗装後にキーリング穴に傷防止のステンレスリングを取り付けています。

傷つき防止リングの製作についてはこちらで紹介しておりますので宜しければご参照くださいませ。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!