先日お預かりしておりましたマセラティのリモコンキーカバーです。
今回のキーカバーは深い傷や打痕が多く、切削だけではそれらが取り除けなかったので、一部にパテを使って処理をする事にしました。
通常であればここに若干の溝があるのですが、それを残そうとするとラインが崩れてしまうので、そちらもフラットに仕上げる事にしています。
ウォッシュコンパウンドとナイロンブラシで細部の足付け処理を行います。ボタンやエンブレムが嵌るフチや谷の角の部分ですね。
ボタンが嵌る部分はサフェが入らないようマスキングを行います。
エンブレムが嵌る部分は角に傷があったのでこちらは逆にサフェを塗るようにします。ただし無用な部分には塗り過ぎないようにですね(エンブレムが嵌らなくなる為)。
よく脱脂清掃しエアーブローを行ったら、念のためガスプライマーも塗っておきます。ガスプライマーについてはこちらの記事が判り易いかと思いますので宜しければご参照くださいませ。この後プラスチックプライマーを2コート程塗ります。
サーフェサーはコート毎にしっかりフラッシュオフタイム(乾燥時間)を設け、ウェットで5コート程塗ったら完了です。この後の研ぎで形を整えるのでしっかり塗り込んでおきます。
この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。
それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!