マセラティリモコンキー塗装 完成

先日行っていた二度目のエンブレム塗装が終わり、その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。

ボタン等の付属品はアルコールと柔らかいブラシで洗浄し、

それぞれを組み付けて完成です。大変お待たせしました!

色はマセラティ純正色の「ボルドーポンテヴェッキオ」(カラーコード:226125)となります。

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

各画像はサイズの縮小以外は未加工となります。

いつもならカバーパネルのつなぎ目に一段溝が出来るのですが、今回はこの辺りにも深い傷が多くあったので研磨して均しておきました。

通常はエンブレムの塗装は行わないのですが(素地がメッキなので部分的な塗装が出来ません)、今回は既存の青い被膜が全て綺麗に剥がれてしまっていたという事もあり、テスト的にこちらの塗装を行ってみました。

純正であって純正っぽく無い仕上がり(エンブレムが青い以外の色!)というのが面白いと思います。

ちなみに今回のエンブレムですが、塗装する前にシリコーンで型を取り、ピューターを使って鋳造を試みてみたりしていました。ただやはりというか細かい部分の再現が出来なく没となりました。いずれ機会があれば社外記の方で紹介しようと思います(ウレタンレジンだと上手くいきました)。

それでは後ほど完成のお知らせメールを差し上げます。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

マセラティエンブレム 本塗り(2回目)

先日リモコンキーカバー本体と一緒に塗っておいた付属のエンブレムです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させておきました。素地がザラザラだったので艶が引けているのが判るかと思います。

ウォッシュコンパウンドとナイロンブラシを使って足付け処理を行います。

よく脱脂清掃し、芯棒に固定したら本塗り開始です。

今回は他にも2回目のクリアー塗装が必要だった物(LINE6ワイヤレスマイク)があったので、そちらと一緒に行っています。

クリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

今回は下地が出来ているので艶引けも少なく艶のある仕上がりになるかと思います。

それでは完成次第改めて紹介します。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マセラティリモコンキー 本塗り

先日サーフェサーを塗っておいたマセラティの純正リモコンキーカバーです。その後60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させ、ガイドコートとしてベースコートの黒をパラパラと塗っておきました。

全体を#800~#1500で水研ぎしてラインを整えます。今回のカバーは特に状態が悪かったので結構削っていますから、それぞれを組み合わせて(且つ爪が嵌らないよう間にテープを貼って)ラインを合わせます。

その後よく清掃し、ワニクリップで固定して手で持って塗れるようにします。

プラスチック素地が露出した箇所にプラスチックプライマーを塗布します。

今回は被膜が剥がれたエンブレムの塗装も承っています。

メッキ素地なので本来であれば正規の下地処理を行う必要があるのですが、今回は部分的な塗装なのでそれが出来ない為、密着剤を使っての対応となります(通常この方法ではお受付はしておりません)。

ベースコートを塗布します。

色はマセラティ純正色の「ボルドーポンテヴェッキオ」(カラーコード:226125)となります。

エンブレムにも同じ様に塗布します。

その後当て板に被せたウェスにシンナーを少量染み込ませ、表面を軽く撫でるようにして凸部の塗装を拭き取り、素地のメッキを露出させます。その後再び密着剤を塗布します。

そして最後にクリアーを塗って本塗り完了です。お待たせしました!

クリアーは高品位なタイプのクリスタルクリアーの仕様となります。

エンブレムは周りにクリアーが付かないように塗っています。塗膜の厚みで大きくなると窪みに入らなくなってしまうからですね。

現状艶がありますが、ベースコートを塗った時点で素地のザラザラがあるのが判るように、完全硬化後には艶が引ける筈ですから、もう一度クリアーだけの塗装を行う事になると思います。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マセラティリモコンキー サフェ入れ

先日お預かりしておりましたマセラティのリモコンキーカバーです。

今回のキーカバーは深い傷や打痕が多く、切削だけではそれらが取り除けなかったので、一部にパテを使って処理をする事にしました。

通常であればここに若干の溝があるのですが、それを残そうとするとラインが崩れてしまうので、そちらもフラットに仕上げる事にしています。

最後に#240で全体を均し、

ウォッシュコンパウンドとナイロンブラシで細部の足付け処理を行います。ボタンやエンブレムが嵌るフチや谷の角の部分ですね。

ボタンが嵌る部分はサフェが入らないようマスキングを行います。

エンブレムが嵌る部分は角に傷があったのでこちらは逆にサフェを塗るようにします。ただし無用な部分には塗り過ぎないようにですね(エンブレムが嵌らなくなる為)。

よく脱脂清掃しエアーブローを行ったら、念のためガスプライマーも塗っておきます。ガスプライマーについてはこちらの記事が判り易いかと思いますので宜しければご参照くださいませ。この後プラスチックプライマーを2コート程塗ります。

サーフェサーはコート毎にしっかりフラッシュオフタイム(乾燥時間)を設け、ウェットで5コート程塗ったら完了です。この後の研ぎで形を整えるのでしっかり塗り込んでおきます。

この後は一晩自然乾燥させ、後日60℃40分程の熱を掛けて塗膜を硬化させます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!

マセラティリモコンキー塗装承ってます

先日到着しておりましたマセラティリモコンキーです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

ご依頼内容はマセラティ純正色の「ボルドーポンテヴェッキオ」(カラーコード:226125)への塗装で、

 

またエンブレムの被膜が完全に剥がれ落ちてしまっていますので、こちらもボディと同色の塗装で承っております。

これだけを見るとよく判らないと思いますので、以前施工した時の画像を紹介します。

元々のエンブレムはこのように背景が紺色になっているのですが今回はそれが無いので、テスト的に(個人的な趣味の範囲で)ここも塗装してみよう、と言う作戦となります。

という訳で早速分解も行いました。

リモコンキーは3箇所の爪で固定されていて、一つは自作の工具でなんとか外せるのですが、残りの2つは完全に見えない箇所にあるので、多少強引に外すしかありません。幸いにして破損したのは一か所で済んだので、

脱脂清掃してプラスチックプライマーを塗り、エポキシ接着剤でそれぞれの破片を繋げ、

本体に固定してさらに補強の為に周りにも接着剤を盛っておきます。ちなみにプライマー無しだとくっ付かない素材で、また瞬間接着剤等では強度が得られないのでNGです(瞬間接着剤は60℃で接着効果が落ちるのでそもそも塗装~強制乾燥が前提の物には使えません)。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!