アルファロメオ樹脂製エンジンカバー 凸文字部下塗り

先日下準備を行っておいたアルファロメオの樹脂製エンジンカバーです。

何も変わっていないように見えますが、凸部を研磨して平滑に整え、全体に足付け処理を施してあります。

最終脱脂清掃し、ブースのファンを回したらエアーブローを行って埃を飛ばします。

フチや凸文字の根本など谷・溝状になっている箇所は足付け処理がし難くなる傾向があり、また今回の素材は塗料の密着性も比較的悪い部類のPA=ポリアミド(ナイロン)の為、ガスプライマーを使った火炎処理も行っておきます。ガスプライマーについてはこちらの記事が判り易いかと思いますので宜しければご参照くださいませ。

全体にプラスチックプライマーを塗装後、凸部にSTANDOX原色 SPFシルバー(JLM-906)を塗布します。SPFはスペシャルファイン、JLMはジャパンラインメタリックの略でしょうか。

JLM-906は粒子が非常に細かく輝度感の高いのが特徴です。

フリップフロップ性のコントラストの強さ=正面が明るくて透かしが黒いだけで見れば、同社原色のMIX891=シルバーダラーブライトコースメタリックの方が良いのですが、

今回は粒子感を無くしたいのでこちらの仕様としています。

ネックとしてはちょっとした傷でも目立ってしまうので、今回も一度塗り始めてから手直しを行っています。

凸部をシルバーで隠ぺいしたら、全体にクリアーをコートして下塗り完了です。デロデロとした汚い肌ですが、素地がザラザラとした梨地にそのまま塗っているのでこれはどうしようもありません(この後の艶消しクリアーでそれらは目立たなくなりますのでご安心くださいませ)。

塗り方はいつもの本塗りと同様、ウェットに2コート塗っています。

この後60℃40分の熱を掛けて塗膜を硬化させ、再度全体を足付け処理→今度はエンジンカバーのベースカラーとなる黒系メタリックを塗り、凸部の塗料を除去して全体に艶消しクリアーを塗る!という算段となります。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!