トヨタ2000GTヘッドカバー 下準備

先日お預かりしておりましたトヨタ2000GTのエンジンヘッドカバー二個です。その後アルカリ洗浄槽→溶剤槽浸け置きをして塗膜を剥離しておきました。

溶剤槽に入れただけでは綺麗に剥がれてくれないので、ワイヤーブラシやスクレーパー等を併用しています。

尚、手前のヘッドカバーは腐食が酷かったので、

ブラストボックスに入れ、

サンドブラスト処理(軽め)を行いました。

尚、マグネシウム合金等腐食が再発し易いヘッドカバーの場合は、ブラスト専門店に委託して強力な直圧ブラストをお願いしています(私としてはその方が楽なのですが、往復の送料も掛かるのでどうしても費用が上がってしまうので、御希望される場合やここぞという時としています)。

その後リン酸処理を行い、よく乾燥させておきます。今回は丁度熱を入れる物があったので一緒に恒温機に入れておきました。

この型のヘッドカバーは一部研磨がし難い箇所=通常出っ張っている所が凹んでいる所があるので、塗装の前にアルミを露出させる部分を粗研ぎしておきます。具体的には#80→#120のダブルアクションサンダーで機械研ぎ後、やり難い箇所を手研ぎ#120→#180で仕上げておきます。

その後良く脱脂清掃し、

各部のマスキングを行います。ちょっと判り難いのですが、塗装後に研磨がし難い場所は黄色いマスキングテープが貼られた凸フィン部ですね。

この後タイミングが来るまで埃が乗らない場所で保管しておきます。

それでは作業が進行しましたらまた紹介をさせて頂きます。どうぞもう少々お待ちくださいませ!