以前テスト的に作成していたイモリ型のピアスですが、これを作る際、ヒートンを捻じ込む作業が結構面倒で、その後は制作が滞っていました。
アクリル板の厚みが3ミリで、それに1.2mm程の穴を開けようとする場合、しっかり中心を取りつつ、回転による摩擦熱を出さないしなければなりません(画像はそれの失敗作です)。
カットしたイモリをしっかり固定し、簡単に穴を開けられるジグを作製しました。
いつものようにIllustratorでデータを作成し、レーザー加工機でアクリル板をカットして作ります。
まず最初に電動ドリル(またはエアードリル)を使って下穴を開け、
小さいヒートンなので無理にペンチで回すと簡単に折れてしまい、またアクリル樹脂は柔軟性に乏しいので直ぐにヒビが入ってしまいますが、作業が安定した事で量産化(?)を可能にしました。
ヒートン部をワニクリップで固定します。足付け処理もしました。
折角透明なのでキャンディーカラーにしようかと思いましたが、それだとヒートンを挿した箇所が見えてしまうので、
頭の部分だけシルバーを塗る事にしました。全体にはプラスチックプライマーも塗ってあります。
シルバーは粗目単体だと全く隠蔽しないので、予め細目も塗っています。DUPONT(現センタリ)のシルバーは隠ぺい力がすこぶる良かった為、落差が激しいです(MIX598なんてクリアーを塗っているのかと勘違いする程です…)。
本当は干渉パールを多用したい所でしたが、今回はテストなので使う色はキャンディーカラーのみ、ただ単調にならないようグラデーションを掛けてみる事にしました。参考にしたのはui Gradientsなるアプリで、こちらは水平線と空の境界をイメージしています。
それを見ながらイモリを塗っていきます。こちらは頭の部分をキャンディーカラー色相環の6時(ブルーグリーン)、尻尾の部分を8時の部分(HOK Burple=赤味のある青)にしています。色見本が超絶便利です。
尻尾が濃い方がバランスは良さそうです。実際にやってみて結果が判るのが楽しいですね。
こちらはキャンディーマゼンタと、青い方にも使ったHOK BURPLEです。
尻尾の部分はマゼンタの上に青を重ねているので紫になっています。やはり尻尾が濃い方がバランス良いですね。
穴を開けるのが面倒だったのですが、今回のジグ作成でそれをクリアー出来たので、枠が無い分キーホルダーよりも楽だったりします。
ただ考えてみたらピアスって二個で1セットなので、そんなには値段を落とせないかもですね(なので販売よりもワークショップ向けかも知れません)。
知り合いの塗装屋さん(GUNさん。笑)が出店するデザインフェスタに誘われたので、参加出来たら試しにこれらも販売してみようかと思っています。