ヤマハトリッカーフロントフォークオーバーホール

2年程前にお迎えしたヤマハトリッカーDG16ですが、

フロントフォークのシールが劣化していてオイルが漏れていたので、この度自分でオーバーホールを行う事にしました。

状態としては購入した時点で既に劣化していたのですが、その後さらに酷くなったような感じです。

と言う訳でジャジャーンと!

必用なパーツは今回も全てネットで購入しました。

消耗品については全てモノタロウで、具体的には以下の通りです。


アウターシール 5JX-23144-00 ¥740×2

インナーシール 5JX-23145-00 ¥639×2

ボルト(フォーク真下にあるやつ)91311-08025 ¥109×2

上記ボルトのガスケット(銅ワッシャー) 1N1-23158-00  ¥199×2

フォーク上のガスケット(Oリング)240-23114-00 ¥379×2

YAMAHAフォークオイル15W ¥1,790

クリップ オイルシール 4A1-23156-00 ¥319×2

ワッシャ スプリングアッパ 5K5-23149-00 ¥499×2

PPメスシリンダー 1目盛2mL 300mL ¥959

ブルーマジック メタルポリッシュクリーム550g ¥1,690


ちなみに「フォーク上のガスケット」はモノタロウで買った荷物の中に入っていなかったようで、ただ連絡するのも面倒だったのでこちらは元々着いていた物を再利用しました。見た目も問題無かったので良しとしています(モノタロウ、前もあったんですよね…)。

「ボルト」(フォーク真下にあるやつ)については再利用しても問題無さそうな気がしましたが、値段が安いので交換しておく事にしました。それに使う銅製のワッシャーガスケットの方が高いのですが、むしろこっちの方が重要だと思うのでこれは要交換だと思います。

「ワッシャスプリングアッパ」は、うっかり新しい物を使うのを忘れて古い物を組んでしまったのですが、そもそも古い方も見た目的に判らないくらいの状態だったのでこちらも再利用で問題無いかと思います。¥1,000損しました・・・。

「ブルーマジック」は私的な趣味の物で、ただ今回分解した際にフォークを磨きたかったのでついでに買っておきました。一生使う物になると思うのでamazonで少量のチューブを買うよりお得だと思います。

他に必用そうな物では「メタルスライド」などもあったのですが、今回は買いませんでした。摩耗するパーツだったので変えておいた方が良かったかもですね・・・。


その他の専用工具や社外品についてはamazonを利用しました。

具体的には以下の通りです。

上記はフロントフォーク内のダンパーを外す際に必要な物で、当初木の棒でも削って自作しようかと思いましたが、何か肝心な物のように思えたので一応購入しておきました。素材は鉄製で、結果的に買っておいて良かったと思います(全くストレス無く外せました。使い方は後の紹介する動画が参考になるかと思います。


あと今後のメンテナンス性を考え、フォークにブーツを被せる事にしました。

本当はセロー純正のブーツにしたかったのですが、確かそちらは¥5,000以上したみたいだったので、安価なこちらの社外品を使う事にしました。サイズ的にはピッタリで、結果的にこちらもこれで正解でした。


尚、部品の購入にあったっては以下リンク先のウェブサイトを参考にさせて頂きました。作業内容については余り記載がありませんが、部品図と部品番号と部品金額が記載されていたのがとても参考になりました。お礼申し上げます。有難う御座いました!

フロントフォークOHの工賃・費用、交換部品は?【トリッカー】


と言う訳でフォークの取り外しが完了です。

ホイールに関しては以前タイヤ交換をした際に何度も着脱しているので(装着した新しいタイヤがズレていたみたいで何度もやり直しました…)比較的簡単に出来ました。タイヤの交換は自転車みたいなノリでやったのですが、バイクの場合はちゃんと意識してタイヤをホイールの中心に合わせないと駄目だったんですね(ただセローの時は全くそんな意識する必要が無かったので場合によってなのですかね)。

またフォークの取り外しも問題無かったのですが、外してからフォークトップ(一番上)のボルトを緩めるのが難しく、なのでこの後再び車体に戻してフォークトップのボルトを少しだけ回しておきました。なのでここは外す前に先に緩めておきましょう!(後日セローのフォークをOH際これを見直すと思うので自分に対しての注意です)。

フォークトップのボルトが外れれば中の古いオイルとバネを取り出せます。フォークの分解となるとかなり未知的な事で私的には結構大変な作業かと思っていまいたが、ここまでは全然簡単でした。ホットケーキ作るのと同じ位な感じでしょうか。

その後鉄製のクリップを外し、インナーシールを外します。インナーシールは尖った工具などで外すとインナーチューブを傷付けてしまう恐れがあるので、ガッコンガッコン引っ張って無理矢理引き抜く感じにしました。

尚、分解についてはヤマハオフィシャルの動画を参考にしました。オイル漏れの部分がヤラセっぽいですが(笑)、とても丁寧で映像も美しく判り易かったです(ただし組付けに関しては結構省かれていたので他のサイトを参考にしました)。お礼申し上げます。有難う御座いました!

ちなみに私の自宅にはフォークを固定する万力や作業台はありませんでしたが、特に固定せず床で脚で押さえつけて固定するような感じで大丈夫でした。

フォークの中のダンパーの一番下に着いているプラスチックパーツですが、ここにヘドロみたいなのが溜まっていました。多分買ってから一度もOHされていないんだろうなぁと。

と言う訳で分解完了です。最初は順番が判るように並べておいたのですが、清掃している内にうっかり配列を変えてしまい、この後どういった順番か判らなくなってしまいました・・・。

が!今回一本ずつ作業していたので、この後もう一個のフォークを分解して確認する事が出来ました。ちなみに具体的にはワッシャ スプリングアッパ 5K5-23149-00の取り付け箇所で、うっかりこれを入れないままインナーシールを着けようとしてしまって「待てよ・・・?」と思って気が付いた次第です。途中工程でちゃんと撮影しておけばよかったですね。

と言う訳でインナーチューブを綺麗にしておきます。ちょっとした錆びもこれを使って強く擦れば消えるので結構凄いやつです。

そして組付けですが、メタルスライドやインナーシール等を打ち込むには以下の専用の工具=オイルシールプッシャーなる物が必用だったのですが、


以下のページで 「塩ビパイプ」を使っていたのを見たので、今回私もこれに倣う事にしました。お礼申し上げます。有難う御座いました!

働くGT車のページ 「FフォークのOHをしてみた!?その2(完了)」

分解についても上記の前ページで紹介されていました。

尚、分解組付けについては以下の動画も参考にしております。先ほど紹介したフォークダンパーソケットの使用方法についてもこちらを参考にさせて頂きました(私は長いレンチが無かったので延長ソケットを3個繋いで使いました)。

前記した専用工具の使い方等非常に手慣れた感じで、また「そんなに慎重にならなくても大丈夫そう・・・!」と勇気を頂けました(笑)。とても参考になりました。お礼申し上げます。ありがとうございました!

尚、丁度良いサイズの塩ビパイプが手元に無かったので、私の場合は5mm厚のアクリル板をレーザー加工機でカットして作成しました。内径のみインナーチューブに合わせ、外径は実際にやってみないと判らなかったので色々なサイズでカットしています。

こんな感じでフォークのアウターを避けてインナーシールを叩きこめるようにしています。多分適当な塩ビパイプやジョイントをカットして作る事も出来るかと思いますが、意外とインナーチューブを入れるのは固かったので丈夫な物にしておく必要はあるかと思います。

塩ビパイプは作業し易い長さにカットすれば良かったのですが、他に使えなくなってしまうのが嫌だったので長いままでやっています。ハンマー等で叩く事はせず、スライドさせて塩ビパイプの自重を当てるだけで大丈夫でした。

フォークオイルについても色々なサイトを参考にしたところ、15Wが良さそうだったのでそちらに倣いました。

オイルの量については一本当たり0.292Lで、これに関しては以下のウェブサイトを参考にさせて頂きました。

珍走オッサンライダー XG250Trickerのフロントフォークをオーバーホール組立編じゃ件

油面調整については以下のような専用の工具があるのですが、上記ウェブページでも「オッサンはキッチリオイルを量って入れるので、オイルレベルは一応見ますが基本的に油面調整はしません」との記載があったので、私もそれに倣う事にしました!


「油面調整はフォークの動きに不満が出てフォークの動きに変化を出す時で大丈夫かと思われますので、メスシリンダーの精度に問題無ければキッチリとフォークオイル量を測って注入してやれば、抜き取る意味は無いと思っております!」との事で勇気を頂きました(笑)。お礼申し上げます。ありがとうございました!

また先に紹介したように、今後のメンテナンス性を考えてフォークブーツを被せておく事にしました。下側をタイラップで固定出来るようになっているみたいですが、今後のオイル漏れのチェックの為にとりあえずは何もせずそのままにしておきました(かなりピッタリなので恐らく問題は無いかと)。

装着したら各部のボルトの増し締めとチェックを行い完成です。

若い頃の私からするとフォークのオーバーホールなんてバイク屋さんじゃないと出来ない!と思っていましたが、慣れてしまえば比較的簡単な作業だと思います。

一本目は色々動画を観たりネットで調べながら作業したので3時間くらいは掛かりましたが、二本目は1時間、その後片付け等を入れると合計5時間といった感じです。

ただ結構無理な体制&体力を使うので、夏場の屋外でこれをやるのは非常に大変(というか危険)な気がします。この場所は比較的狭くお陰でエアコンが効くので快適に作業出来ましたが、翌日には各機関が筋肉痛でした・・・!

ちなみにバイク屋さんに頼むと工賃は2万円~3万円くらいらしく、多分フォークだけ外して持って行けば2万円以下でもやってくれるお店もあるのでは、と思う次第です(勿論別途部品代は必用です)。

ちなみに今回私が行った作業内容の費用としては以下の通りです。


・純粋に使った消耗品部品代 ¥5,802

・持っていなかったメスシリンダー¥959

・持っていなかったダンパーソケット¥1,100

・無くても大丈夫なフォークブーツ ¥1,650

・どうせならとついでに買ったブルーマジック ¥1,690


といった感じで、次にやる予定のセローでは¥6,000程でOHが出来てしまう感じでしょうか。

お金に換算するなら最初からバイク屋さんにお願いしてその間に自分の仕事している方が断然効率的ですが、こういった整備も含めて楽しめるのは結構良い趣味だと思っています。

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