マツダアテンザ 梨地下地処理

atenza3 ちょっと最近では珍しい、フロントグリル全面が「梨地」になったパーツです。梨地の目自体はそんなに粗く無いですが実物を見るまで実は何かの間違いかと思っていたくらいです。

そして今回のご要望としてはこれを「艶々」との事なのですが、この形と大きさの部品全てにサフェーサーを塗って研磨するというのは流石に現実離れしていますので(作業も費用も)、今回は梨地の目も細かいと言う事からサフェーサーでは無く1コートダイレクト(クリアーに色が付いたような塗料)を下塗りとして塗る事で対応しています。画像は既にそれが塗られた状態です。

atenza4 サフェーサーの場合は切削性が良いので「研磨」と言う作業ですが、上塗り塗料はそんな簡単に削れてはくれませんので表面を軽く研ぐ程度の作業となります。仕上がりのシャープさサフェーサーに場合に比べるとどうしても劣りますが、研ぎの作業は5分の一くらいでは済みます。と言っても1時間以上は掛かりますが・・・(これがサフェだと5時間は掛かるって事ですね。大変過ぎます)。

atenza5こちらは内装部品のパワーウィンドウスイッチのパネルになります。どの車にも付いていますが如何せんこれが梨地だと確かにチープ過ぎます。

こちらもフロントグリル同様に「艶々」でご依頼頂いていますが、こういったパーツはやはりカチっとしたラインになっていないとみっともないので、「研磨→2液ウレタンサフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった通常通りの下地処理で平滑に仕上げます。黒い点々は研ぎ忘れを防止する為の「ガイドコート」ですね。使っているのは普通の黒のラッカー缶スプレーです。