KUWAHARAフレーム&フォーク 旧塗膜剥離~下塗り

kuwahara5 こちらもお待たせしました!昨日下塗りまで完了していたのですが心身ともに限界を超えてしまいまして紹介し切れませんでした。胃から逆流してくる物を止めるのが大変でして・・・(苦)。

妙に厚かった塗膜(と言うかゴム膜?)は溶剤着け置きである程度剥がれやすくなってくれたので、スクレーパーで端を捲りつつ引っ張ってなんとかここまで剥がしました。

下からは塗装前に付いていたと思われる傷が無数にあったので新車からの塗膜という訳ではなかったようですね。恐らく再塗装後、組み付けはせずに室内で保管されていたものだと思います。下地は悪く無いんですよね(錆は出ていません)。

kuwahara6 という事で、取りきれなかった塗膜をサンドブラストで落とします。皮膜がゴムっぽいので少しの範囲でも結構厄介です。サンドブラストは堅い物には効果的ですが、ゴムのように弾力がある物に対しては効果が低いのです。五右衛門が使う斬鉄剣と同じですね(確かコンニャクが切れなかったと思いますが・・・)。

kuwahara7 そして全体的にダブルアクションサンダーで一皮剥き、よく脱脂清掃したら下塗りに入ります。

時々ある質問としては「塗装に不向きな季節はありますか?」と聞かれますが、仕事でやっている以上季節によって品質が左右される事はありません。こんな状態であれば湿気は大敵ですが当然それを想定して仕事をしていますので御安心ください。それよりもこの状態で素手で触ったり放置したり、そもそも使用している圧縮空気(エアー)に湿気が入っていたら完全にアウトです。エアードライヤーが付いていなければ塗料と一緒に水も出てきますから、どんな良いプライマーを使っても意味がありません。最低限の知識と設備と意識があれば季節は問題無いというのが私的見解です(ただし真夏などは人体的なストレスはありますが・・・)。

kuwahara8そしていよいよ下塗りとなります。最初にスプレーのし難い(と言うか入りきらない)奥まった箇所や鉄板の継ぎ目部分にガンをピッタリと付けるような感じでプライマーを塗りつけ、すかさずエアーブローガンで勢いよく吹き付けます。当然周りにプライマーは飛び散る&スプレーした付近は大変な事になっていますので、そこはシンナーとウェスで綺麗にふき取ります。要はスプレーでは塗れない箇所にプライマーが行き渡ればそれで良いのです。

その後全体的に薄くプライマーを塗ったら続けてサフェーサーを4コート程度塗って下塗り完了です。強制乾燥した後、研磨してサフェーサー表面を平滑に仕上げます。

とりえあずここまでくれば錆びる心配などはありませんので一安心です。タイミングが来ましたら次はいよいよ本塗りとなりまして、今回は白と赤パールでの2トーンカラー&一部はグラデーションで承っております。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!