KUWAHARAフレーム&フォーク塗装 完成

kuwahara16大変お待たせしました!KUWAHARAのBMXフレーム&フォークは本日完成となります!

元々が黒(しかもゴムっぽい感じ)だったので全然イメージが変わったと思います。と言うかこっちの方が正規なカラーリングなんですよね。ただし今回は何かを参考に色を作ったと言う訳では無く、色見本帳の中からそれぞれをオーナー様に選んで頂きました。

参考までに・・・

パールレッド・・・PEUGEOT 「rouge lucifer」 カラーコード:EKQ
ホワイト・・・TOYOTA   「スーパーホワイト2」 カラーコード:040
となっています。

kuwahara17フロント部分はグラデーションで、塗り方としてはレッドパールの上に白を塗り重ねています。特に気にした訳ではありませんが一応オリジナルと同じ順番になっている筈です。

kuwahara15   、元々塗ってあった塗装がゴムのような分厚い皮膜だったのでてっきり未使用品かと思いきや、剥がしてみると傷やらナットの跡も色々出てきました。車体番号も無事確認出来るようになりましたので御安心下さい。

kuwahara18ネットで見てみると「復刻版」と言うのも出ているようですが、こちらのフレームは1981年当時の物との事です。映画E.T.が1982年公開となると随分とリアルな話かと(恐)。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

KUWAHARAフレーム&フォーク 本塗り

kuwahara9 こちらもお待たせしました!KUWAHARAのBMWフレーム&フォーク、無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。

上の画像はサフェーサーを研ぐ前の状態で、黒い点々はガイドコートですので気にしないでください。

kuwahara10そしてサフェ研ぎ完了です。サフェ研ぎの工程としては、最初は#320で全体的に粗研ぎをし、その後目消し用の研磨副資材で目消しを行います。画像に写っている青いもの黄色い布状の物がそれで、最初に青い方(#320)で目を消し、続けて黄色い方(#800)で仕上げます。業販価格でも一枚¥100くらいですから研ぎ用の副資材としては高い方ですが空研ぎでも目詰まりがし難いので錆び易いクロモリ素材などには非常に有効です。最後まで水研ぎは必要としません(今では普通の事ですがちょっと前まではこんな事信じられなかったんですよ)。

kuwahara12そして本塗り完了です。うっかり途中工程の画像を撮り忘れてしまいました・・・申し訳御座いません・・・。

kuwahara11  見切り部分に関してはオーナー様より指示書(画像)を頂いておりましたのでそれを基に各部計測して再現してあります。

ちなみに色を塗る順番ですが、今回は先にレッドパールを全体に塗ってから白を塗っています。どうやら純正もこの順になっているらしく、どうしてこの順番なのかと言うと私にも判りません(笑)。作業効率や隠蔽性などを考えると今回の色の組み合わせであればどっちも変わりは無かったと思います。それならばと言うことで私も純正通りにしてみた次第です。グラデーションは白→レッドパールの方が綺麗にいくような気もしましたが・・・どうなんでしょう。

kuwahara13 私が普段行っている塗装ではこういった「グラデーション」が必要となる場面は余り少ないのですが、基本的には「ボカシ」と変わりはありませんのでそれと同じ感じで行います。と言っても白の場合は顔料のサイズが大きいというか馴染み難いので有名ですので(白に白でさえボカシ際は目立ちます)この辺りは気を遣いまいた。

ベースとなるレッドパールはいつも通り口径1.3mmのスプレーガンを使い、その後に塗った白は口径1.0で、さらにボカシ際(グラデーション部分)は口径0.3mmのエアーブラシを使っています。この辺は技術云々ではどうしようも無いので工具の能力に頼るに限ります(むしろ過信こそが危険ですので)。

kuwahara14そしてフォークも無事本塗り完了です。こちらは単色ですので特に大きなプレッシャーも無くいつも通りの仕事ではありますかね。先ほどは軽く紹介していますがグラデーションは神経も時間もかなり使いますので・・・(なので割増費用が掛かります)。

それでは完成しましたらまた紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

KUWAHARAフレーム&フォーク 旧塗膜剥離~下塗り

kuwahara5 こちらもお待たせしました!昨日下塗りまで完了していたのですが心身ともに限界を超えてしまいまして紹介し切れませんでした。胃から逆流してくる物を止めるのが大変でして・・・(苦)。

妙に厚かった塗膜(と言うかゴム膜?)は溶剤着け置きである程度剥がれやすくなってくれたので、スクレーパーで端を捲りつつ引っ張ってなんとかここまで剥がしました。

下からは塗装前に付いていたと思われる傷が無数にあったので新車からの塗膜という訳ではなかったようですね。恐らく再塗装後、組み付けはせずに室内で保管されていたものだと思います。下地は悪く無いんですよね(錆は出ていません)。

kuwahara6 という事で、取りきれなかった塗膜をサンドブラストで落とします。皮膜がゴムっぽいので少しの範囲でも結構厄介です。サンドブラストは堅い物には効果的ですが、ゴムのように弾力がある物に対しては効果が低いのです。五右衛門が使う斬鉄剣と同じですね(確かコンニャクが切れなかったと思いますが・・・)。

kuwahara7 そして全体的にダブルアクションサンダーで一皮剥き、よく脱脂清掃したら下塗りに入ります。

時々ある質問としては「塗装に不向きな季節はありますか?」と聞かれますが、仕事でやっている以上季節によって品質が左右される事はありません。こんな状態であれば湿気は大敵ですが当然それを想定して仕事をしていますので御安心ください。それよりもこの状態で素手で触ったり放置したり、そもそも使用している圧縮空気(エアー)に湿気が入っていたら完全にアウトです。エアードライヤーが付いていなければ塗料と一緒に水も出てきますから、どんな良いプライマーを使っても意味がありません。最低限の知識と設備と意識があれば季節は問題無いというのが私的見解です(ただし真夏などは人体的なストレスはありますが・・・)。

kuwahara8そしていよいよ下塗りとなります。最初にスプレーのし難い(と言うか入りきらない)奥まった箇所や鉄板の継ぎ目部分にガンをピッタリと付けるような感じでプライマーを塗りつけ、すかさずエアーブローガンで勢いよく吹き付けます。当然周りにプライマーは飛び散る&スプレーした付近は大変な事になっていますので、そこはシンナーとウェスで綺麗にふき取ります。要はスプレーでは塗れない箇所にプライマーが行き渡ればそれで良いのです。

その後全体的に薄くプライマーを塗ったら続けてサフェーサーを4コート程度塗って下塗り完了です。強制乾燥した後、研磨してサフェーサー表面を平滑に仕上げます。

とりえあずここまでくれば錆びる心配などはありませんので一安心です。タイミングが来ましたら次はいよいよ本塗りとなりまして、今回は白と赤パールでの2トーンカラー&一部はグラデーションで承っております。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

KUWAHARA BMXフレーム 旧塗膜剥離中

kuwahara3先日より溶剤槽に浸け置きしてあるKUWAHARAのフレームです。

浸けてから数日経ったので溶剤にから出して見ると、見た目は全然剥がれる気配が無い感じでしたがスクレーパーで削ってみると・・・あり得無い剥がれ方をしました・・・。

普通の塗装であればこういった剥がれ方はしなく、これはどちらかと言うとニッパーやペンチの持ち手部分に施されている「ゴムコーティング」に近い気がします。となるとスプレー塗装では無くディッピングでのコーティングでしょうか・・・。となればあの粗い肌目の理由も納得です。しかしプライマーも塗っていないように見えますが大丈夫でしょうか・・・(だからこんな剥がれ方をするのだと思いますが)。

「ディッピング」についてはgoogleで判り易いサイトを探してみました。こちらのサイトで紹介している案件が判り易いかと。

という事で、ある程度剥がしたらもう一度沈めておいて何度かこれを繰り返します。もう少々お待ち下さいませ。

 

BMXクロモリフレーム&フォーク塗装 承ってます

kuwahara 先日無事到着しましたBMX用のクロモリ製フレームとフォークです。恐らくはKUWAHARA製の物ですかね。E.T.を乗せて空に飛んだアレらしいです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

kuwahara2 塗装自体は傷も無く新品じゃないかと思ったのですが、異様に厚く塗られた塗膜が気に入らないとの事で旧塗膜は全部剥がしての塗り直しで作業承りました。

kuwahara1この辺も随分とタップリ塗られているというかラウンド(肌)がデロデロ過ぎるんですよね。塗料粘度が高い(固い)まま塗ったかスプレー圧力が足りなかったかだと思います。

御依頼のカラーリングとしてはホワイトベースに赤パールの2トーンカラー、部分的にはグラデーションも行います。まさに上のリンク先で紹介したあのカラーリングになります。ただ色自体はお貸し出しした色見本帳よりオーナー様に選んで頂きました。

現在剝離用の浸け置き槽はスカイラインRB26のエンジンパーツで満載になっておりまして(箱自体はそんなに大きい訳では無いのです)、それらが出ましたら次にこちらを入れられる予定です。もう少々御待ち下さいませ。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!