オーディオフロントパネル 本塗り

audio3先日塗っておいたサフェーサー が完全硬化したので表面を研ぎ付けます。2液のウレタンサフェーサーはそれなりに硬く膜厚もあるので「研ぐぞ」と思うくらいの意気込みが必要です。油断してペーパーだけで研ごうとすると肌目さえ残ってしまうのでちゃんと当て板を使って研ぎ付けます。画像は一階作業場の流し台の上で、塩ビの床シートの端切れを敷いてその上で研いでいます。魚を捌くのと同じ様に汚れても直ぐに流せるので結構便利です。ちなみに魚は捌けませんが・・・。

audio4 そして本塗り準備完了です。平面に見えますが上下が少し内側に曲がったような形になっているのでそこに上手く嵌るようにダンボールをカットして下に敷いています。ちなみにサフェーサーを塗った時と同じ物を使っています。

audio5 事前に作っておいたグレーのベースコートを塗ったらよく乾かし、続けて艶消しクリアーを塗ります。艶消しクリアーは「クリアーに艶消し剤を入れるタイプ」の物では無く、最初から艶消し剤が練りこまれた「艶消し専用クリアー」を使っています。昔は前者のタイプが主流でしたが、近年は後者のようなものがメーカーから出ていて、材料費としては結構なコスト高になりますがこれの方が安定して艶が消えてくれるので間違いがありません。予め軟化剤が入っていたりもするので柔らかい物でも大丈夫です。艶消し・半艶では散々悩みましたが(塗装屋さんなら判るかと・・・)、今はこういった便利な材料があるのでストレスは相当無くなりました。

audio6そして強制乾燥後の状態です。見事にムラ無く綺麗に艶が消えましたよね。良い材料のお陰です(笑)。

ちなみに艶消し&半艶は塗装後に磨きが出来ませんから(艶が出てしまいますので・・・)、実は通常の艶有り塗装よりも余程シビアな塗装になります。艶有り仕上げであればゴミが付いても磨きで判らないように出来ますが、艶消しや半艶仕上げではそうはいかないからです。ラッカー系の1液塗装であればそんな心配も無いですが、塗膜自体の耐擦り傷性が弱いので、触れている箇所がテカテカと光ってしまったら嫌過ぎると思いますし・・・。

という事で、今回の本塗りを終えて塗装ブースの出来具合もかなり良い事が判りましたので、これでようやくテールレンズ系の透過性の塗装もOKとなります。艶消しの場合は磨きが出来なくても塗り直せばまだフォローは出来ますが、テールランプ等のスモーク塗装やキャンディー塗装ではそれさえも通用しませんので本当に気を付かうのです。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きますね。どうぞもう少々お待ち下さいませ!