apriliaスクーターカウル 本塗り

aprilia13 大変お待たせしました!アプリリアの外装カウル一式、無事本塗り完了しておりますので御安心下さい。小物塗装専門になってから久しぶりにボリュームのある塗装になりました。

上の画像は今回塗装で入れるロゴのマスキングシートで、このデータ自体はオーナー様自ら作成した物です。素晴らしいですね。

aprilia14まずはセッティングです。各々のパーツは落ちないように針金で台に固定してあります。

aprilia15こちらはサイドカウルで、今日の為にスプレースタンドも購入しました。角が丸いタイプのスタンドは沢山あるのですが(安いので)、やはり端が突き出た鳥居型の台が無いと不便なのです。元々沢山持っていたのですが度重なる引越し(苦)で皆どこかに行ってしまいました。このタイプ、結構高いんですけどね・・・。

aprilia16 こちらは今回唯一の梨地パーツで、「研磨→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」の工程を二回行ってツルツルの下地にしてあります。白いのはベースコート(色)では無くサフェーサーの色です。

aprilia18ベースコートはアウディの純正色「グレイシアホワイト」(カラーコード:LS9R)で、これがちょっと珍しいというか厄介な色でした。白の原色にパールやらメタリックやらが色々と入っているんですよね。白に見えるのに塗り方でメタルの立ち方が変わります。

ベースコートを塗った時点でロゴを塗る前に昼休憩にしたので、ちょっと気になってアウディ系車両をよく塗っている知り合いの塗装屋さんに電話してみたら、やはりと言うかこの色は中々く厄介な色だと言ってました。今回のようなブロック塗り(部品を全面塗ってしまうこと)ならそんなでも無いのですが、これをボカそうとするとやはりメタルの立ち方の変化が強くて上手く暈せないのだそうです。結果、彼の場合は自分で3コートに変化させた配合データを作って対応しているそうです。中々勉強熱心でお陰でこちらとしても助かります。

aprilia17 各ロゴの配置についてはオーナー様が作成してくれたイラストやこちらで掲載した画像などを参考にして決めていきます。もうちょっとiPadを使いこなせればもっと楽が出来そうなのですが、印刷した物はそれはそれで安心は出来るんですよね。

aprilia19 そしてクリアーを塗って本塗り完了です。私にしては久しぶりに大きなサイズでしたが、使用したクリスタルクリアーはレベリング性能も良く、足り無い技術は良い材料でカバーして貰っています(苦笑)。良いクリアーは「タレ難いのに肌がよく伸びる」なんて矛盾したことをやってのけてくれるのですよ。

aprilia20 こちらも梨地だったとは判らない具合に塗りあがっています。結構手間を掛けましたからね・・・。

aprilia21 そしてサイドカウルです。当初のロゴはもっと横長で前方に配置されていたのですが、カウル自体が途中からカーブしているのでそれだとどうしてもロゴが曲がって見えてしまいますから新たに作って頂きました。

aprilia22中央の折り返しに少し掛かる程度なので違和感無く仕上がりました。全体的に清潔感のある雰囲気になりまして、これらが組み付いた姿を想像するのはきっと楽しいでしょうね。

それでは完成次第改めて紹介させて頂きます。もう少々お待ち下さいませ!