BMWパニアケース蓋 本塗り②

pania8ベースカラーの黒メタリックに使ったスプレーガンはいつも通り口径1.3ミリですが、ラインの白に使うガンは口径を1.0に下げ、さらにマスキング際には0.3ミリを使います。極力膜厚を付けないように最短距離で隠蔽させたい、といった感じですかね。隠蔽性の低い白では物理的に難しい所はありますが出来る事はやっておこうと言うことで。ちなに最終的には4丁出して来ています(苦笑)。

pania9ちょっと途中を撮影する余裕も無く、一旦は白ライン塗装を終えてその後の修整となります。画像では既に一周まるまる修整を終え、さらに細かい箇所をピンポイントで修整しているところです。画像で見るとちょっと判り難いですが、白いラインの途中に欠けている箇所があるのが判ると思います。 こういった所をネチネチとシラミ潰していくのです。

pania10 この程度の修整であればそんなに塗り込む必要はありませんからこれ以上ひどくなる事はありません。0.3ミリのスプレーガン(SATAのエアーブラシ)で薄く塗る程度でOKです。

pania11 こんな事を片側で10箇所くらい行いますから結構時間は掛かってしまいます。ちなみに修整する箇所は白だけでは無く黒い方も行いますから結果スプレーガンは4丁使う事になっているのです。洗うだけでもこれは大変です。

pania12 各部チェックしてこれならOKと思ったらよくエアーブローをして、新しいタッククロス(被塗面を拭く専用のウェス)を使って塗膜の表面を清掃します。単に乗っかっている繊維的なホコリであればエアーブローだけで飛んでいってくれますが、粒子的な物は表面に引っかかるような感じで少し撫でてあげないと取れてくれなかったりするのです。

pania14そしてクリアーを塗って無事本塗り完了です。何とかイメージ通りの良い感じに出来たと思います。

安全策を取って白は後からと言う順番にしましたが、やはりと言うか時間は結構掛かってしまいました。出来る限りの準備は前日に行っていたのですがそれでも本塗り当日は全然時間が足りなかった、と言う感じですかね。いつもより2時間オーバーしてしまいました。

pania13ベースとなっているのは純正部品ですから、同じBMWオーナーが見て「純正でこんな仕様ってあったっけ」と思ってくれれば面白いかと思います。社外品であれば元々塗ってあるような物もあるので「ふーん」くらいで終わってしまう場合もありますが、この辺のユーザー層は純正に拘る方が多いでしょうからきっと興味を持ってくれるのでは無いかと思います。

それにしても塗り終わった後はヘトヘトで、二階に上がったらカップラーメン食べて一時間くらいは寝ていました。やる事は現場作業だけでは無いので塗ったらそのまま帰れる、と言う訳にも行きませんでして・・・。

とにかくこれで去年からお預かりしていたこの案件も何とか先が見えました。油断は出来ませんがとにかく佳境は越えたと思いますのでどうぞ御安心くださいませ。まあ実際一番安心しているのは自分なのですが(笑)。トースカンが上手くいかなければ本当にどうしようかと思っていた所はありましたので・・・。

それではまた進行しましたら紹介させて頂きますね。磨きでもちょっと時間が掛かりそうですので完成は今週末の予定です。どうぞもう少々お待ちくださいませ!