アテンザ内装パーツ 素地調整

atenza42 こちらもお待たせしております。アテンザの内装パーツも作業着手しておりますので御安心下さい。

内装パーツの殆どは表面がザラザラとした「梨地」で、このまま色とクリアーを塗っても艶のある仕上がりにはなりませんので下地処理として「研磨→プライマー塗布→2液サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程が必要となるのです。これが本当に時間が掛かる作業でして・・・。

atenza43 実は下地処理は二日間に渡って作業されていました。今回は他にもサフェーサーを塗る部品があったので一気に纏めて作業をしています。

atenza44 こちらはフロントバンパーに付くフォグカバーです。こちらも内装パーツ同様、表面は梨地になっているのでやはりサフェーサーで平滑な下地を作ります。ちなみに画像に写るフェーエルキャップはこちらも艶々で御依頼承ってます(笑)。

atenza45 よく脱脂をしてプラスチックプライマーを塗布したら続けてサフェーサーを塗布します。この部品は見た目以上に表面が凸凹しているので(前回苦労したので良く覚えています)サフェーサーは結構塗り込んで6コート程塗ってあります。といっても殆ど削り落としてしまいますけどね。

atenza46サフェーサーを塗るのは良いのですが、当然この後には「研ぎ」の作業もあるので大変です。大体ここまでが下地作業の30%で、残りの70%が「サフェ研ぎ」の時間に費やされます。2液のウレタンサフェーサーは完全硬化すればそれなりに固く、ラッカーサフェーサーのように#800で軽く研げると言う訳ではありません。最初は#320から始めないと肌が落とせなかったり、いつまで経ってもラインが出て来ないという事になるのでかなりしっかり研ぐ必要があるのです。勿論#320の目のままでは傷が深すぎるので、その後は#400、#600、#800といった均しの為の研ぎ作業も必要で、慣れるまではちょっと気が遠くなると言うか何と言うか・・・。

ただコツさえ判れば途中の工程は簡略化出来る所もあって、例えば今回は空研ぎ#320→水研ぎ#600~#800として「#400」の作業を省いています。これは空研ぎペーパーと水研ぎペーパーの特徴の違いからですね。全て空研ぎで行うとするとやはり#400の研ぎは省けないのですが水研ぎは結構広い範囲をカバーしてくれるのです(その分深い傷が入る時もありますが)。

近年はペーパーなどの副資材も本当に色々な物があって、それぞれの特徴(とコスト)を考えて自分なりに工夫してゴールまでの最短距離を見つける事が塗装の面白いところだと思います。

この他にも作業進行していますが、今ようやく雨が止んでいるので今の内に帰りたいと思います(今日自転車なんですよ・・・途中雹も降りました・・・)。