SCOTTアルミフレーム&カーボンフォーク塗装承ってます

scott こちらは先日到着しておりましたSCOTTのアルミフレーム&カーボンフォークです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

scott1 全体的に傷があり、フレームは総剥離ですがフォークはカーボンなのである程度削ったらサフェーサーで下地を作ります。私のTREKもそうですが、自転車パーツでのカーボンの塗装は最後に塗ってあるクリアーの下で足付け処理をされていないケースが多いようでちょっとした事でクリアーが剥がれてしまいます。STANDOXのマニュアルでも「塗装後24時間以内なら足付け処理なしで塗装OK」みたいな事が書いてありましたが私的には信用していません。「面」での密着性はあるとしても局所的なダメージや何かのきっかけでそういったところで差が出るんですよね。まあ製品にしても補修にしても、費用が決まってしまっていればどこかでコストを削らなければならないのは判るのですが・・・。

scott2 フレームの方は傷以外に凹みが5~6箇所程あるのでパテでの修正も必要になるかと思います。まずは剥離作業からなので来週から溶剤槽に漬け置きするようにしますね。フォークはカーボンなので手作業で研磨します。

scott3そして色ですが、今回は見本としてグリーン色をした名刺を同梱して頂きまして、色見本帳からそれに近い色を選びます。今回はRALカラー色見本帳の上から3番目「RAL6001」で挑む予定です。

ちなみにこういったソリッドカラーであればパパッと原色を混ぜて近い色は簡単に作れますが、後から「この部品もあの色と同じ色で」や、「フォークを傷つけてしまったので今回はこちらだけ」といった新たな御依頼の時に「配合データ」があれば確実に同じ色が作れるのです。目見当では無く0.1グラム刻みのでの重量配合ですから、メーカーが販売する原色に狂いさえ無ければ全く同じ色が作れると言えるのです(少量だと誤差が出ますが1リッター以上なら大丈夫かと)。現在別件で御依頼いただいている自転車用のホイールのオレンジもそうで、最初にヘッドライトカバーを塗ったオレンジが気に入って頂けたようなので続けて前後ホイールとハンドルも同じ色で承りました。あの時目調色で色を作成していたらどうしても色ブレは避けられなかったと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!