オーディオフロントパネル デカール作成

amp8 遂にこちらも作業着手となりましたのでご安心下さい。どうもこういったネチネチとした作業は日中は気が散ってしまいますから、今日みたいに雷雨で強制的に缶詰状態の日などは非常に適していますね(自転車では帰れそうもありません・・・)。

今回はデータでは無くOHPフィルムに直接印刷して頂いた物を頂いていますのでそれを今度はデータにする作業が必要です。意外とこの辺に時間が掛かるんですよね。

amp7ちなみにフォントはどうやら中国系の物のようで(見つけました)、ただそのままタイプしただけだと「字間」が非常に変ですから、文字サイズと全体の幅はオリジナルに近くしつつそれを修正していきます。上の画像は作業途中ですがこれでも大分マシになっているのが判ると思います。って判りませんか・・・。

amp9 上の文字がOHPフィルムに印刷されたオリジナルで、下の文字が紙に印刷したものです。

判り易いところで言うと、オリジナルの方は「M」の両端の隙間が狭く、また「A」の両端が広くなっているのが判ると思います。ただこのプリントアウトした方も前半(左端)に比べて後半の方で字間が狭くなってしまっているのでこの後この辺を調整しています。

amp10 そしてデータが出来上がったらそれをカット専用のPCに移行しデカールを作成する為のマイクロドライプリンターで出力します。今回の文字色は「ゴールド」で御指定頂いておりますのでゴールドメタリックのインクリボンをセットして印刷開始です(この後ドライバーの不具合なのか上手くいかず二時間掛かりました・・・。ただお陰で雷雲は見事に消えてくれましたが)。

amp11 そして無事ゴールドカラーのロゴが完成です。印刷したシートが青いのはデカール専用の物だからで、台紙は水で外れますから気にされなくて大丈夫です。

amp12ただデカールでもそれなりに段差は出来てしまいますから、本来であれば大きい方の文字は「塗装」で行った方が綺麗には仕上がるのですが、それぞれ別のやり方で行うと色味が違ってしまう事とコスト高になってしまいますので今回は全てデカールで統一しています。前回行ったフェーエルキャップのように一旦クリアーまで仕上がってから「もう一度研磨してクリアーを塗る」と言う工程を行えばさらにこの段差は軽減されますがそれもコストは掛かってしまいますしね。やればやる程仕上がりは向上しますが作業費は天井知らずとなってしまいますので(それが「最高仕上げコース」で一応対応はしています)、この辺はある程度のところで見切りをつけるのも必要だとは思います。

ちなみに上の文字はゴールドを二回擦ってその上に光沢仕上げのコーティングを行っています。文字の部分のみ3回擦っていますがズレ無く仕上がっているのが判ると思います。信じられない精度ですよね・・・(故にちょっとの事で壊れてしまいますので仕事用のは私以外には使わせられません)。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!