オーディオフロントパネル塗装 完成

amp25 大変お待たせしました!自作オーディオアンプのフロントパネル塗装、遂に完成となります。

こちらは元々一枚のステンレス板に穴を開けただけの物で、それにオーナー様が指定したロゴや文字をデカールで作成して塗装し仕上げました。一応最初の状態も紹介致しますね。

amp4ネックだったのは小さな文字の配置位置で、こればかりは言葉や文では理解出来ませんから、今回は透明のフィルムに文字を配置した物を用意していただき、それに合わせてデカールを貼っていきました。オーナー様としてもこちらを用意されるのが大変だったと思いますが、それだけに仕上がった物には愛着が湧くと思います(以前紹介したIKEA効果です)。

amp26 デカールの段差は残っていますが何も知らないでこれを見たらまさかこれが手作り品だとは判らないと思います。「どこで買ったの?!」なんて言われたら嬉し過ぎますよね。

amp27今回のデカールに使ったインク(リボン)はまさしくオーナー様から御指定頂いた「ゴールド」でして、これの他にシルバーや白、青や赤などなども可能です。塗装程色の表現は出来ませんが、好きなデザインを手軽に作成出来るのは小物の塗装においては非常に重宝しています。

それでは後ほど完成のお知らせメール差し上げますね。この度のご依頼、誠に有難う御座いました!

オーディオフロントパネル デカール作成

amp8 遂にこちらも作業着手となりましたのでご安心下さい。どうもこういったネチネチとした作業は日中は気が散ってしまいますから、今日みたいに雷雨で強制的に缶詰状態の日などは非常に適していますね(自転車では帰れそうもありません・・・)。

今回はデータでは無くOHPフィルムに直接印刷して頂いた物を頂いていますのでそれを今度はデータにする作業が必要です。意外とこの辺に時間が掛かるんですよね。

amp7ちなみにフォントはどうやら中国系の物のようで(見つけました)、ただそのままタイプしただけだと「字間」が非常に変ですから、文字サイズと全体の幅はオリジナルに近くしつつそれを修正していきます。上の画像は作業途中ですがこれでも大分マシになっているのが判ると思います。って判りませんか・・・。

amp9 上の文字がOHPフィルムに印刷されたオリジナルで、下の文字が紙に印刷したものです。

判り易いところで言うと、オリジナルの方は「M」の両端の隙間が狭く、また「A」の両端が広くなっているのが判ると思います。ただこのプリントアウトした方も前半(左端)に比べて後半の方で字間が狭くなってしまっているのでこの後この辺を調整しています。

amp10 そしてデータが出来上がったらそれをカット専用のPCに移行しデカールを作成する為のマイクロドライプリンターで出力します。今回の文字色は「ゴールド」で御指定頂いておりますのでゴールドメタリックのインクリボンをセットして印刷開始です(この後ドライバーの不具合なのか上手くいかず二時間掛かりました・・・。ただお陰で雷雲は見事に消えてくれましたが)。

amp11 そして無事ゴールドカラーのロゴが完成です。印刷したシートが青いのはデカール専用の物だからで、台紙は水で外れますから気にされなくて大丈夫です。

amp12ただデカールでもそれなりに段差は出来てしまいますから、本来であれば大きい方の文字は「塗装」で行った方が綺麗には仕上がるのですが、それぞれ別のやり方で行うと色味が違ってしまう事とコスト高になってしまいますので今回は全てデカールで統一しています。前回行ったフェーエルキャップのように一旦クリアーまで仕上がってから「もう一度研磨してクリアーを塗る」と言う工程を行えばさらにこの段差は軽減されますがそれもコストは掛かってしまいますしね。やればやる程仕上がりは向上しますが作業費は天井知らずとなってしまいますので(それが「最高仕上げコース」で一応対応はしています)、この辺はある程度のところで見切りをつけるのも必要だとは思います。

ちなみに上の文字はゴールドを二回擦ってその上に光沢仕上げのコーティングを行っています。文字の部分のみ3回擦っていますがズレ無く仕上がっているのが判ると思います。信じられない精度ですよね・・・(故にちょっとの事で壊れてしまいますので仕事用のは私以外には使わせられません)。

それではまた作業進行しましたら紹介させて頂きますね。もう少々お待ち下さいませ!

オーディオパネル 素地調整

amp4こちらは自作オーディオアンプのフロントパネルです。作業着手しておりますので御安心下さいませ。

素材はステンレスなので比較的硬く(と言うか粘ります)、ヘアーラインも思ったよりも深い仕上げだったので#120のペーパーでは歯が立たず#80で研磨しています。

ちょっとタイミング的に他の作業と合わなかったのでとりあえずはここまでの作業で、近日中には他の被塗物と一緒にプライマーを塗る予定です。その後は各文字をデータ化してデカールを作成し、それらが揃ったらベースコートの黒を塗装、ゴールド色のデカールを貼ってクリアーの塗装となります。

どうぞもう少々お待ち下さいませ!

オーディオパネル塗装承ってます

amp4先日無事到着しましたオーディオフロントパネルです。この度のご依頼、誠に有難う御座います!

amp6素材はステンレス製で、ベースカラーは黒、そして各文字をゴールドで承っています。完全オリジナル品のように見受けられ、素材の厚みは10ミリくらいとかなりしっかりしています。

amp5恐らくはパワーアンプのフロントパネルで、左側が音量、右側は入力機器の選択になるようです。こういった文字入れの場合それぞれの位置がズレるとかなり格好悪くなる為今回はオーナー様にテンプレートを作成して頂きました。お手数を頂き誠に有難う御座いました。

amp3テンプレートはこのように透明のフィルムに印刷されていて、そのままステンレスプレートに重ねれば各ロゴや文字の位置が明確に判るようになっています。逆を言えば私はこれが無ければ文字の配置が出来ませんので、こういった御依頼では御依頼者様にも色々と準備して頂かなければならない所があります。さすがにここまで細かくなるとちょっとしたメモ書きや文章では到底位置の特定など出来ませんので・・・。御検討されている方はどうかその点を御注意下さいませ(アンプごと送ったりはしないで下さい・・・)。

ちなみに各文字はかなりサイズが小さいので、やはり今回もここは塗装では無く「デカール」で対応致します。上にあるロゴに関しては塗装(マスキングシートの作成)でも対応出来るサイズですが、折角なので全体的に色を合わせたいですから全てゴールドのデカールを作成してクリアーの下に貼り付けます。デカールの作業方法については現在お預かりしておりますインプレッサーのフェーエルキャップ塗装でも紹介しますので宜しければそちらを御参照ください。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度のご依頼、誠に有難う御座います!