MV Agusta ロアカウルパネル塗装承ってます

mv 先日お預かりしておりましたMVアグスタなるイタリアのバイクのロアーカウルパネルです。確か以前はマフラーステーをご依頼頂きましたよね。この度もご贔屓頂き有難う御座います!

ご依頼内容としては現状未塗装のザラザラとしたプラスチック素地を、一緒にお預かりしたフロントフェンダーのホワイトパールに同色塗装で承っています。

梨地の処理としては基本的には「研磨→プラスチックプライマー塗布→サフェーサー塗布→完全硬化→研磨」といった工程ですが、この部品は車体に装着すると殆ど見えない(!)という事ですので今回の下地処理は変則的(簡易的)な方法の「二度塗り」で行います。

サフェーサーを塗った場合はそれ自体でかなり肌が荒れるので(2液はラッカーサフェとはまるで違います)その後の処理としてかなりしっかり研がないと駄目なのですが、今回のように形が複雑な場合はかなり手間が掛かり下地処理費が塗装費を上回ってしまう!と言うことになってしまうのです。

なのでサフェーサーの代わりにクリアーなどの上塗り塗料を使うことで研ぎの作業を無くし時間を短縮させようと言う方法です。ただし本来必要な研ぎの作業が無い訳ですから、デメリットとしてはシャープ感が損なわれます。ただ先に紹介したようにこのパーツは着いてしまえば殆ど見えないので気にならないですし、何もしないで塗っただけの艶が引けた物を着けるよりは全然マシだと思います。

mv1 そして色なのですが、どうもマニアックなメーカーらしく(私も知りませんでした・・・)、持っていたPPGの見本帳にはそのメーカーすら存在していませんでした・・・。STANDOXのサイトではメーカーは確認出来ましたがやはりと言うか3コートホワイトパールの存在など微塵もありませんでして(まあどちらも期待はしていませんでしたが)。

mv2という事ですが何度も紹介しているように車体に着いてしまえば殆ど見えない部品なので今回は近似色という事で既存の色見本帳から似たような色を探すことにしました。ただそれにしても随分と青赤白いホワイトパールで、既存のホワイトパールではどれも色が着きすぎているような感じです。まあバイクの白って全般的に白いですよね(RZの白とかSTANDOX原色の白よりも白いんじゃと思うくらいでして・・・)。

で、色に関しては一応似たような色で、画像にあるトヨタの049を使う事にしました。ただこれでも色が濃いので、実際に色を作る時に(目見当で)色味を抜いてみようと思います。

それでは作業進行しましたらまた紹介させて頂きますね。改めましてこの度も当店をご利用頂き誠に有難う御座います!